羽越線特急を振り子電車にすれば

inahofurikoふと思ったのだが、カーブ区間をスピードを落とさずに走れるために山間部などのカーブの多い路線で使用されている振り子式車両(写真右、左は「いなほ」)は横殴りの強風にも強いんじゃなかろうか。
事故に遭った特急「いなほ」は485系で、リニューアルされて雪や寒さには強くなっているが基本的に今では一番古いタイプの特急車両だ。
これに対し振り子電車も開発時期としては同じくらい古いがカーブの際に車体が遠心力に合わせて振り子のように傾くように設計され、車高が低く、低い分、横風の影響が少ない。普通の車両ならエアコンは天井に取り付けられているが、振り子電車は確かシート下に取り付けられていると思う。このため屋根には何もなく重心が低い。
事故のあった羽越線は直線が多く、振り子電車の採用区間ではなかった。
この振り子電車が今回「いなほ」を襲ったような突風に遭ったらどうなっていたろう? 突風は土手から吹き上げて圧縮されて車体を押し上げるように風圧をかけたはずだ。とすると、車体は傾く。カーブの遠心力による傾きと突風による傾きとではビミョーに違いがあるような気がするが、少なくとも普通の車輌が傾き≒即脱線⇒転覆に結びつくのに対し、振り子電車の場合は少し傾いただけでは脱線に至らないだろう。しかも傾けば面積当たりに受ける風圧が軽減されるメリットがあり、転覆に至るまでの耐性は普通車両よりもかなり高いのではないか。
振り子電車にも色々タイプがあり、自然振り子式と遠心力を感知して傾ける制御振り子式に大別されるようだ。
突風対策なら基本的に古い自然振り子式の方が良さそうで、これに遠心力によらない車体の傾きを感知した場合のみ自動的にブレーキがかかり、低速運転、あるいはストップさせるシステムを作れば大抵の場合、転覆は免れるのではないか。つまり、車体の振り子自体が警戒信号として作動するわけだ。そうすれば車体自身が毎日新聞社説の所謂「風の息づかい」まで感じることができることになる。
現在の振り子電車に少し手を加えればすぐにできると思うのだが。
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