早送りする地球と固定化する経済観念

NHKスペシャル「気候大異変・第一回「異常気象 地球シミュレータの警告」 印象としてちょっと抑制気味なんじゃないかと思う。なんかもっと凄い変化が来るのだと期待していたが。
去年の夏、フランスでは熱波で15000人の死者⇒エアコン・飲料水の需要が右肩上がりで増大

カトリーナ級の台風が日本列島上陸・家屋破壊⇒土建業安泰

砂漠化進行⇒穀物市場右肩上がり

熱帯性伝染病の北上⇒製薬メーカー堅調

とまあ、こんな具合に市場はしたたかに反応し、需要は増大する。市場は逞しく、無意味に前向きで、熱波に倒れる者も、家屋を失った者も、outbreakの犠牲者にも無関心で、ただただ市場の、市場のための市場による支配に邁進する。

しかし、その結果、地球の変化のスピードはますます加速する。
地球シュミレータはこうした経済と気象異変のフィードバックの関係も想定しているのかと思う。
本当はもっと凄い変化じゃないのかという懸念はそこから来る。

産業革命以降、経済学はいつの間にか、
需要>供給⇒(・∀・)イイ! という観念がすっかり固着してしまった。これは、もちろん化石燃料の使用によるエネルギー革命の等差級数的右肩上がりが続いたことによる固着=経済学的迷信に過ぎない。
結果、需要が供給を下回れば、広告でも煽りでもAdSenseでも、Amazon Associatesでも、ウェブ進化論でも、何でもいいから需要をサイバー化して無理矢理需要>供給⇒(・∀・)イイ!の状態を将来に先送りする。
しかし、その果てに来るのは、何なんだろうかと。
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