野党は肝心な時与党側のスパイをする

ビデオニュース・ドットコム「日米偽装同盟はここから始まった」を遅ればせながら視る。これを視ると野党議員というのは肝心要の時に与党・政府側のスパイになることがよく分かる。
西山太吉氏によると、西山氏がスクープした外務省機密漏洩事件の外務省極秘電信を西山氏から見せてもらい、それを国会質問し、情報源が外務省女性事務官と暴露したのが当時の社会党のプリンス横路孝弘(現民主党)であり、それを利用してこの事件を低レベルなスキャンダル事件に仕立てたのが当時の東京地検検事でこの事件の起訴状を書いた佐藤道夫(現民主党参院議員)だ。
西山氏は「横路(弁護士)のミスもあったと思います」と言っておられるが、横路は最初から政府側のスパイの役割を果たしていたのだと思うし、西山氏も「横路一派」と暗にそれを匂わすようなことを言っておられた。
個人的体験として、知人の大手新聞記者から聞いたエピソードを思い出した。彼は官庁に関するあるスキャンダル記事をスクープした。
時間を置かずして、当時の社会党の議員から連絡があり「是非国会で質問して追及したいので詳しい話を聞かせて欲しい」のだという。ところが、会って見るとその議員は根掘り葉掘り取材源を探ろうという様子で、彼は「ははん、こちらがどれだけ知っているか探ろうとしているな」と感じ、一切肝心なことは話さなかったという。「野党の議員が、国会で追及するからというのを隠れ蓑にして実は与党や政府に代わってスパイしてるんだよ。嫌になっちゃうよ」と彼は呆れていた。
恐らく、この横路孝弘も言葉巧みに「国会追及」を餌に西山氏に近づいたに違いない。更に起訴状を書いた佐藤道夫が今や良識派民主党議員に納まっているのだから何をかいわんやだ。
遡れば右翼に刺殺された浅沼稲次郎社会党委員長が「日本はアメリカと一緒にやっていかねばならない」と裏では言って、社会党が一貫して「野党」という役割を演じる存在だったことが分かる。
今の民主党も、由美かおるからもらった電報をあちこちに持ち歩いてはしゃいでいる渡部恒三国会対策委員長の頭の壊れっぷりを見れば後は推して知るべしだ。社会党時代よりも、自民党との意思疎通がより密になっていて「与党」「野党」の八百長劇が高度化しているのは明らかだろう。
昔、県警本部長を務め上げた人が自民党公認をもらえず、仕方なく当時の民社党から立候補したというエピソードもある。つまり、政治信念など関係なく、民社党は大学受験における滑り止めみたいなものだったのだ。今の民主党だって自民党議員の秘書をして民主党から立候補した人間もいる。もう根っ子から無茶苦茶なのだ。
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