全ては中国オイルロード分断に通ず

米大統領、イラン核攻撃の可能性否定せず=イラン大統領は徹底抗戦 思えば9・11同時テロ以降のアメリカの動きを見ていると、シルクロードの現代版オイルロードを中国に建設させないための長期戦略なのかと思えて来る。
アメリカはアフガン空爆タリバンを制圧した際、中国と友好関係にあるパキスタンを脅し、パキスタン国内の基地使用を取り付けた。北のウズベキスタンにも基地を使用する権利を得た。アフガン、パキスタンいずれも中国と国境を接している国々だ。
イラク戦争で中東の反米の雄の一つを叩き潰し、今度は残りのイランのみ。今年、ブッシュがインドを訪問し、封じ込め作戦を着々と進めているようだ。
こちらのサイトを見ると、イランは今年1月、対中国の石油輸出国トップに立った。イランを完全制圧すれば、第2の石油がぶ飲み国になりつつある中国の喉ををいざとなれば締め上げられるのだ。
これは第1の石油がぶ飲み国にとっては死活問題だ。ひょっとして湾岸戦争から始まって今回のイラン核開発問題に至るまでの動きは経済的にも軍事的にも拡大を続ける中国へのある種の先制封じ込め作戦なのではないかと思う。小ステージではイスラエルイスラムという現代版十字軍という側面もあるが、大ステージでは「東からの脅威」の封じ込め、「中国を現代版モンゴル帝国にならせてはならぬ」という歴史的記憶から来る恐怖心があるのではないだろうか。現在の中国の経済的膨張はもう20年くらい前から予見されていたことだし。
そうでなければ、ガセネタを使ってまでイラクを攻め落とす理由が分からない。ブッシュの頭ではそこまで気が回ると考えられないので恐らく陰でブッシュをコントロールしているシンジケートのなせる業なのだろう。なんだか陰謀論めいてきたが。
恐らく中国はアメリカの一連の中東介入がなかったら中東と中国を結ぶ万里の石油パイプラインくらい建造する構想を持っていたのだろうと思う。海上輸送ではどうしても世界最強の第七艦隊にいざとなれば封じ込められるだろうから。靖国問題など所詮、日米協調が気に入らないための言いがかりに過ぎない。
中国もさるもので、今世紀に入ってからアフリカに石油を求め、今年1−2月ではなんとアンゴラがイランを抜き、対中国石油輸出国ナンバー1に躍り出た。しかし、遠いアフリカでは心もとないことは事実だ。
アメリカがイランを攻撃すれば中国はどう出るのだろう。追い込まれれば、活路は中露軍事同盟? 半世紀前に逆戻りしたような悪夢の事態になるのだろうか? いや、実はそれこそ現代版モンゴル帝国の具現ではあるまいか。 
所詮宗教上の争いよりもオイルなのだ。
所詮京都議定書よりもオイルなのだ。
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