意外にカロリー高いCACAO99%チョコ

薬^^みたいでつw」というカカオ99%のチョコレート、ポリフェノールという薬飲まされているような気がしないでもない。けれど、甘くない割にはカロリーは却って高い。ところで、カカオの商品市況、石油や他の資源市場に比較してパッとしないのはなぜなんだろうとカカオたっぷりチョコ食べながら考える。
明治CACAO99%の成分45g、210円
原材料:カカオマス、ココアパウダー、乳化剤、香料
エネルギー290kcal、たんぱく質6.7g、脂質23.6g、炭水化物12.6g、ナトリウム3mg、食物繊維6.5g、蔗糖0g、カカオポリフェノール1700㎎

明治ミルクチョコレートの成分70g、100円
原材料:砂糖、カカオマス全粉乳、ココアバター」、レシチン、香料
エネルギー395kcal、たんぱく質5.6g、脂質24.2g、炭水化物38.6g、ナトリウム40mg、食物繊維2.1g、カカオポリフェノール650mg

カカオポリフェノールのg当たりでは4倍多い。しかし、99%チョコの場合、脂質が全体の52%。半分以上カカオ油を食っているようなもので、1g当たりのカロリーは6.4kcalだ。
ミルクチョコは脂質は全体の34.6%で、1g当たりのカロリーは5.6kcal。砂糖入りにもかかわらず、こちらの方がカロリー低い。1箱当たりのカロリーが少ないからつい低カロリーと錯覚する。g当たりで砂糖より油の方がカロリー高いから当然と言えば当然だが、甘くないのでついカロリー低いと思いがちだ。ダイエットするなら99%チョコは考え物だ。ポリフェノールは他の野菜や果物でも摂取できるのだから。明治製菓のHPでも、「チョコレート効果」とは謳っていても、低カロリーとは書かれていない。脱脂チョコなんてできないものか?
cacaoところで、なぜこんなカカオをふんだんに入ったチョコレートが販売されるかというと、ポリフェノールたっぷりという健康志向もあるけれど、カカオの商品市況がイマイチだということもあるのかも。
石油、金などの鉱物資源、大豆などが高騰しているというのになぜだろう。中国の生活水準の向上でチョコレート需要も上がる筈なんだろうが。
こちらのサイトでは、

植民地時代に石油で得たオイルマネーの投機先として、カカオのような輸出用の換金作物の栽培を、世界銀行や生産国の政府が奨励した。現在は、過剰生産のために価格が世界的に落ち込んでいる。例えば、2000年のEU統合の際、カカオバターの代わりに植物油を5%まで使用することを認め、各国の「チョコレート」の認識をそろえた。このことによって20万トンものカカオ豆の需要が減った。多国籍企業の利益を優先させ、収入の大部分をカカオに依存していた農民の生活を崩壊に追い込んだ。現在の生産量が320万トンであることからすると、全体の5%以上のカカオ豆が余ることになり、特に西アフリカの生産者は大打撃を受けた。

とのこと。その点からすると、99%チョコはカカオの需要を下支えするかもしれないが、どう考えても今後は世界的に需要は増えるような気がする。あまり健康ブームに煽られて食べてもどうか。それで肥満の危険もあればなおさらだ。それに値段からいえばミルクチョコの方が断然安い。