クリック脳

パソコンで何かの情報を求めて検索しようとマウスをクリックする⇒サイトが現れる⇒(゚д゚? 今何を探していたんだろう?゚д゚)、と途中で立ち往生してしまうことが最近よくある。クリックした途端、同時に脳の神経回路もclickと切断されるような現象――。
リアルな生活で買い物のために店に入った途端、何を買いに来たのか忘れてしまう、というのもたまにはあるけれど、同じことがパソコン上でも起こっているということか。しかし、その頻度ときたら、リアル界の比でない。仮に10クリックしたら、その内最低1回は確実に立ち往生している。
脳がその瞬間、フリーズしてしまうのだ。再起動するのに数秒で済む場合はまだいいが、どうしても思い出せず、「戻る」ボタンをクリックしてもまだ思い出せないこともしばしばだ。
検索サイトを開いたり、ネットサーフィンしているともの凄く散漫になっている自分の脳を発見する。目的まで達する手掛かりの情報を見つける前に夥しい無関係な情報が勝手に脳を刺激するからだろうか?
とにかく脳がリアルな空間を移動している時よりもヌルポになりやすいことは間違いない。リアルな道でボケーとしていたら、電柱にぶつかるか、車にはねられるかするから防衛本能が働いている。目標喪失というのは起こりにくい。
しかし、パソコンの前では、どうも防衛本能がさほど働かないらしく、常住坐臥、あちこち迷って目的が変更されて新しい目的地に達していることがよくある。ゲームソフトで遊び過ぎるとキレやすく、凶暴になりやすいというトンデモ風なゲーム脳なんてのがあったけれど、防衛本能が解除状態なんだから、これは逆だろう。クリック脳なんてのはどうだろう? あるいは検索分裂症なんてのは? そう言えば一昔前、スキゾリゾームなんてのが流行ったものだ。当時、その流行を評してある高名な学者が「若年性脳軟化症」と言っていた。
精神分析学者に言わせれば、その新しい目的地こそ潜在意識が求めていた真の目的地だなんてことになるのかもしれない。
実際、パソコンで何かを検索するというのはロールシャッハテストを自分で自分に受けさせているようなものだ。検索エンジンの中には自分自身の潜在意識が広がっている。
ちなみに当ブログもアマゾン・アソシエイトしているが、購入物のリストを見ると、直接リンクしたものを買った人よりも無関係なものを買った人の方が多いことに愕然とした。大抵はクリックしたが目標が途中で変わり新しい目標にたどりつかれたんだろう。これもクリック脳の現象なのだろうか?
クリック脳で救えるblogがある⇒人気blogランキングブログランキング・にほんブログ村へ