靖国前宮司・湯沢貞氏の政治干渉

フジテレビ「報道2001」へのコメントで靖国神社宮司・湯沢貞氏は「分祀は外国の干渉に屈することになる」と発言。おいおい、前宮司とはいえ、宗教者がこんな政治的発言していいんですか。正体が露見したw
メモの真贋論争なんてのは宮内庁がノーコメントをしている時点でホンモノと認めているようなもんだから、大して論じる価値はない。
それよりも、湯沢氏は「一度神様として招いたものを簡単に人間の考えで左右するわけにいかない 。 永久にあり得ない 」と述べた分祀不可能論の張本人だ。しかし、今回のコメントは、分祀不可能論が本音ではなく建前であって、湯沢前宮司本人が生臭い政治家気取りであったことを自ら告白したようなもので、本ブログの説「分祀をめぐる靖国神社の越権」「靖国神社の二枚舌」を自ら認めたようなものだ。
それにしても、同番組に出演した、彼を代弁するような岡崎久彦氏は、いつも断定調で自信満々なのに、今日はシドロモドロだった。A級戦犯合祀が原因でなく、三木首相の公的私的参拝論争が原因と必死に抗弁しても、自民党山崎拓氏に「陛下はその論争が起きてからも参拝されていた」と切り換えされて、もう何も言えなくなった。山崎氏が「(ルバング島から帰還した)小野田寛郎さんはいったん合祀された後、分祀されている事実がある」と指摘されても、全く反撃できなかった。本当は小野田さんの場合は、事実誤認による合祀取り消しであって、分祀じゃないんだけれど。
大体、政教分離論争において、現状では宗教家の方が政治家に対して圧倒的有利だった。マスコミは政治家の宗教介入にばかり熱心で、宗教家の政治介入に無関心というか、宗教を批判しにくい。オウムくらいのことをしない限り。読売や毎日は自社の印刷工場で聖教新聞を印刷し、出版局の赤字を補填するために100%ベストセラー確実の池田大作の本を出版させてもらっていたのは周知のことだし。
政教分離と言ったって、宗教組織というのは政治そのものだ。
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