夏枯れ最強コンテンツ=終戦・靖国

livedoor ニュース:終戦61年 各地で追悼行事 もうあれから61年経つ。人間の一生なら還暦を過ぎた時間だ。それでも、終戦記念日靖国神社問題はいまだ熱い。冷静に考えれば摩訶不思議だ。
人は「戦争を風化させてはならない」という。しかし、これだって自然なことじゃない。人は忘れる動物だし、遠い過去に拘泥していては息苦しい。
「今の若者の中には日本がアメリカと戦争したことすら知らない者もいる」と呆れ顔で評論家が嘆く。しかし、例えば1970年頃の若者が日露戦争で日本が勝ったっことを知らないからと言って、呆れ顔になっただろうか。単に物事を知らない人間だなあプ程度で終了じゃなかったろうか。
思えば毎年、同じ調子で、終戦だ、靖国だ、とメディアが多大のエネルギーを割き、騒ぎ立てることの方が異常に見えてくる。人間の還暦分ずーーと続く長寿番組。この季節のたびになぜか「新事実」が明らかになり、盛り上がりに花を添える――。
一つの仮定として、終戦記念日がもしも、お盆休み期間ではなくて、夏休み期間でもない、ごく通常の日、例えば6月15日とか9月15日だったなら、どうだったのだろうかと思う。恐らく、これほどまでに盛り上がり続けることはなかったのかもしれない。テレビ局も、新聞も、夏枯れ、社員も夏休みバージョンで、終戦さえなければ、もっと心安らかに休める期間で、埋め草が活躍する時期である。正月三が日のように。
それにしてもイザ!の特集「靖国の夏」というネーミングは秀逸というか、夏祭り的ノリだ。
思えば、今、熱戦が続く夏の高校野球甲子園大会だって元々は朝日新聞の夏枯れ対策として大々的に盛り上げた結果の大イベントだ。
もう一つの理由は、終戦以降、終戦に勝るような事件がついぞなかったということだ。つまりそれに取って代わる大悲劇がなかった。
継続は力なり。「戦争についてじっくり考え続けることが必要ですね」とか、「公的ですか、私的ですか」という恒例の意見・質問も「あけましておめでとうございます」の類のようになってしまった。
終戦靖国も夏の日盛りの中でその勢いが衰えることはない。これこそ平和の証なのかもしれない。
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