誠実な態度とはどんな態度か

livedoor ニュース:堀江被告初公判で、平松社長が心境語る 「個人としてはこれだけ世間を騒がせた事件なので、株主様のためにも世間のためにも、まして彼(堀江被告)自身の将来のためにも、誠実な態度ですべてを明らかにしてほしいと思います」
こういうコメントの仕方は誠実な態度と言えない。
これは社長のコメントじゃなく個人の意見だそうだ。堀江氏個人のみならずライブドアという法人自体、証券取引法違反で起訴されていながら、社長の立場を放棄して個人的意見などというのは不誠実も甚だしい。彼はライブドアという法人の最高責任者である。
大体「世間を騒がせた事件なので」というのは不誠実にも程がある。世間を騒がせなかったらOKですか、ああそうですか。
「誠実な態度ですべてを明らかにしてほしい」って、もし明らかにすることが何もない場合、どうやって誠実な態度を示せば良いのだろうか。堀江氏は否認し起訴は心外と述べたが、これは誠実なのか不誠実なのか。本当に心外と思っていたら、それが誠実な態度ですべてを明らかにしたことにほかならない。つまり、このコメント意味がないのだ。
何かこのコメントには、「隠さず全て明らかにしなければならないこと」が存在することが最初から前提のような言い方だ。つまり、ライブドア社長として、堀江氏が隠していることを知っているから、このようなコメントをしたのなら、さっさと隠し事を、あるいは起訴事実の認否を社長の責任で明らかにすればよい。
公判でいつも不思議に思うのは、関係者が「公判に影響するのでコメントできない」というよく聞く類のコメントだ。私はいまだに良く分からない。そもそも公判に影響するコメントってなぜ出してはいけないのか。このような台詞は国会の証人喚問の時とか、政治家が起訴された時も別の政治家の口からよく発せられる。
そういうコメントを聞くたびに公判が始まると、言論の自由が制限されるのだろうかと思ってしまう。たかが三権の一つに過ぎないのに。
自分が不利にならないように隠したいのなら分かる。しかし、ならばただの「ノーコメント」で充分で「公判に影響するから」などという枕詞は不要だろう。
ましてや「誠実な態度ですべてを明らかにしてほしいと」と元社長に求めるのなら、現社長自ら公判に影響するようなコメントを出せばいい。それが誠実な態度というものだろう。
ちなみに堀江氏は法廷入る前はノーネクタイ、法廷内ではネクタイ。極めて遺憾な不誠実な態度だ。
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