先送りして何が悪い

livedoor ニュース:乙武ブログ炎上
乙武洋匡公式サイト: 紀子さま出産 それとも誕生した命が「男児だったから」めでたいの? どちらにしても。 これで、また大事な議論は先送りにされてしまうんだろうなあ…。 この議論は先送りできたからめでたいのだということを分かっていない。こんなのを正論というのなら、正論なんぞゴミ箱に捨てればよい。
めでたいのは男児が誕生したからに決まっている。女児はだぶつき気味で、更に女児だったなら、表向きめでたさも中くらいなり、本音絶望に決まっているだろが。←これが正真正銘の正論だ。ただし、炎上の可能性皆無。
CNNはイの一番に「It's a boy」と伝えた。まことに模範的な報道の仕方だ。

男であろうが、女であろうが、皇室であろうが、民間人であろうが、命の重さは等しく、尊ばれるもの。そう思っていた僕には、内親王がご誕生した時よりもはるかに舞い上がった今回の慶事ムードに違和感を覚えてしまったのです。

しゃらくせえ。彼は五体不満足の前に脳味噌不満足だ。中学生日記でもあるまいに。
天皇制は完全なる無意味の先送りシステムだということが分かっていない。虚構は細部に宿るのだ。
永遠の無意味な繰り返しはこの世の基本中の基本であって、決して未来に過剰な希望を抱いてはいけない。今現在の無意味さと充溢を体現しているのが天皇制だ。天皇制こそ未来への強迫観念から日本を守る最後の砦なのだ。
現代の病は未来という仮構にあまりに思い入れを詰め込み過ぎたことだ。いったいどれだけ「未来への希望」という言い回しがバナナの叩き売りの如くに安売りされたことか。世界は右肩上がりでなければならない、未来は常に今より良く変わってなければならない、故に未来は希望に溢れかえって洪水を起こしている。
なぜ将来のために議論せねばならないのか。しょうがないから議論していただけで、その懸念が薄らいだから議論をやめちゃう。なんと素晴らしいことよ。したくない議論をしなくて済むことほど素晴らしいことがあろうか。
「先送り」。なんと素晴らしい言葉だろうか。未来に過剰に希望を抱くのは、現状への不満の裏返しであり、不幸なことだ。凶事が払拭されて先送りされたことは幸福なことなのだ。
「天国」と「未来」は同義語で、不足分を仮構で誤魔化すシステムにほかならない。現実があまりに不幸で「天国」に行くために自爆テロをする人々が世界にいることを考えてもみよ。天下泰平、世の中に新しいものなど基本的にないからこそ、世界は楽しみに包まれる。
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