小沢一郎敗れたり

livedoor ニュース:小沢氏再選「打倒安倍」に照準　この記事でははっきり書かれていないが、小沢一郎民主党代表は昨晩のNHKニュースウォッチ9で「憲法改正は必要ない」と明言した。
しかも、その認め方が見ものだった。最初、憲法改正は必要かと政治部記者に問われて、それには答えず延々と国際連合が決議していないのに行ったイラク戦争は間違っていないという安倍晋三氏を批判するなど直接の答えを回避し続けた。
業を煮やした柳澤秀夫キャスターに「それで憲法改正は?」と再度問われて、やっとというか仕方なくという風情で「憲法改正は必要ないですよ」とぶっきらぼうに答えた。
しかし、小沢氏は著書「日本改造計画」で、戦争放棄を定めた憲法第九条に、自衛隊や国連待機軍の保有を認める条項を加えるなどの改正を検討すべきだと主張している。「自由党の改憲基本方針」でも、「自衛隊の権限と機能、首相の指揮権を明記」と書かれている。盟友の鳩山由紀夫、菅直人両氏も「自衛隊を軍隊と位置づける」とい姿勢を取り続けて来た。
いずれのニュアンスでも憲法改正を前提にしなければ成り立たない。改正せずにどうやって「条項を加える」とか「明記」しようというのか。
はっきり言えば、憲法改正で安倍氏に先を越されて戦術上、「憲法改正必要なし」と引いて対抗するしかなかったのだ。対抗するための対抗は退行であり、政治的敗北を意味する。有権者は既成野党化した小沢氏に失望するだろう。
これで来夏の参院選挙の雌雄が見えてきたように思える。何のかんのと言っても、次の参院選の焦点は憲法改正だ。はっきり改正を明言した安倍氏に小沢民主は敗北し、憲法改正は行われ、安倍晋三は勝利し、中継ぎで終わることはないだろう。
そして、以前書いたように「自民・民主の大連合は歴史的必然」はほかならぬ壊し屋小沢一郎によってなされることになるだろう。民主党が破壊され、政界再編は最終段階に進む。
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