白鵬の悲劇

横綱昇進を目指していた白鵬は結局8勝7敗という無残な成績で終わった。しかし、要求された5場所連続13勝相当というのがそもそも法外だ。
4場所連続13勝以上という成績は歴代横綱でも達成したのは稀だ。1年6場所1場所15日制度が定着した以降の横綱の4場所連続13勝以上の回数を振り返ると、

44代栃錦⇒なし
45代初代若乃花⇒4場所連続1回
46代朝潮⇒なし
47代柏戸⇒なし
48代大鵬⇒6場所連続以上2回
49代栃ノ海⇒なし
50代佐田の山⇒なし
51代玉の海⇒6場所連続1回
52代北の富士大関時代から5場所連続1回

53代琴桜⇒なし
54代輪島⇒なし
55代北の湖⇒8場所連続1回、4場所連続1回
56代2代目若乃花⇒なし
57代三重ノ海⇒なし
58代千代の富士⇒4場所連続2回
59代隆の里大関時代から5場所連続1回
60代双羽黒⇒なし
61代北勝海⇒なし
62代大乃国⇒なし
63代旭富士⇒なし
64代曙⇒4場所連続2回
65代貴乃花⇒5場所連続以上2回、4場所連続1回
66代3代目若乃花⇒なし
67代武蔵丸⇒なし
68代朝青龍⇒7場所連続1回、4場所連続1回
(関取名鑑サイトより)
横綱在位中の5場所連続13勝以上経験者を太字イタリック4場所連続13勝以上経験者をイタリックで表すと、5場所連続13勝しているのは、25横綱の中でわずか7人にすぎない。4場所連続でも10人だ。あの千代の富士でさえ5場所連続13勝以上はない。今の協会の白鵬への要求基準を歴代力士に当てはめれば、6。7割が横綱失格だ。
歴史上3場所連続13勝以上して横綱になれなかった大関白鵬1人だ。一方では柏戸のように横綱昇進前3場所の成績が10勝、11勝、12勝という凄い成績で昇進した横綱もいる。横綱になってから1度たりとも13勝できなかった横綱だっている。
いくら白鵬だって毎場所毎場所心技体充実しろと言われても、どうしても調子の波があり、1場所くらい崩れるのは過去の大横綱だって同じことだ。白鵬の場合、関脇時代からの4場所連続13勝以上だから関脇時代の2場所分はなしですよ、なんてナンセンスだ。やはり先場所昇進できなかったのでキレてしまったのだろう。
もう一度「1から出直しだ」(北の湖理事長)なんて酷過ぎる話だ。
機会均等結果不平等とは、実力平等結果平等ではないのだ。
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