メディアは株式市場であるPART2

池田信夫 blog:飲酒運転事故は増えているのか
ISOLOGUE:痴漢容疑リスク& 「痴漢容疑リスク」とリスクマネジメント
飲酒運転事故と痴漢事件は日常茶飯事な事件なので、普段は小さい扱いかボツが多い。その異常報道ぶりは、メディアは株式市場であると思えば、納得するしかない。
つい3年前まで大手鉄鋼・造船など大型株は二桁銘柄がほとんどだった。それが今や300〜500円と数倍に上がった。鉄が水に浮かび、船が空を飛ぶようなものだ。
そして今、飲酒運転が暴走し、痴漢接触リスクが一番高いのがメディアの世界だ。池田信夫さんが調べたグーグルヒット数に倣えば、この1ヶ月で飲酒運転銘柄の値は恐らく数十倍にはねあがった。痴漢もミラーマンのおかげできっとン倍の大商いだろう。
その喧騒は、そうした報道を批判するメディアも含めて更なる「買うから上がる、上がるから買う」状態へとヒートアップする。
しかし、これを空騒ぎとするのは、どうか。実は物事は過度な「空騒ぎ」でしか動かないようだ。ちょうど先物が現物を引っ張るが如くに。
巨大なカオスのような情報塊としての世界は熱狂的な大相場でしか動かない。それは世界が自由度を増せば増すほどそうだろう。
実際、禁煙コーナーとか、禁煙ゾーン、禁煙席などというのは、タバコという日常的な、事件ですらないものが数度のメディアの熱狂の波によっていつの間にか定着してしまった。
本当の空騒ぎもあるには違いないが、多くの場合、些細とも思える事柄が突如メディアのマーケットの中心となり、突風となって、その巨大なパワーがなかなか旋回できない大型船を動かすことになる。
むしろ、平凡で日常茶飯事なことほど変化しにくいが、あるきっかけで巨大なエネルギーが集中しやすいことも株式市場に似ている。
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