カワイイが地球を滅ぼす

NHKスペシャル「東京カワイイ★ウォーズ」 流行サイクルは年々短くなり、デザインの寿命は半月くらいに短くなっているという。衝動買い&使い捨ては女の子に限らない。元女の子だってそうで、このままでは、やがておばさん、おばあさんもカワイイ買いをするというか、もうしているような気がする。
同じNHKニュースによれば、日本の衣料品の消費量は15年くらい前に比べて2倍ほどに増えているという。人口はほとんど増えていないというのに。PCやケータイが更に拍車をかける。衣料品が2倍消費されているのなら化粧品の消費量も2倍以上増えているだろう。産業廃棄物もさることながら、膨大な資源の消尽だ。クールビズだのウォームビズだのとはしゃいでいたカワイイ大臣小池百合子がいかにアホかが分かろうというもので、京都議定書の精神など実際には眼中にないことが分かる。
カワイイというのは究極の思考省略回路だ。情報温暖化でも書いたがメディアはエネルギーであり、情報温暖化によって、think fast, do fastになり、最後に残るのは幼児的なカワイイorカワイイか、という選択肢だけが残る。
あまりに量と種類が増えると、選択そのものが面倒になり、そのための思考が簡略化されるようだ。
今、必要とされるのは消費税アップではなく、ファッション税ではなかろうか。景気回復しても個人消費はまだまだなんて嘘だ。消費額は伸び悩んでも消費量は確実に増えている。化粧品、染料などファッションに関わるファッション資材に重税をかけたり、一昔前の物品税を新型で復活させるしかない。ファッション関係の広告にも重税を課せばいい。
ようやく百貨店などでも衣料品のリサイクルを始めるようになったが焼け石に水だろう。衣料品の消費を半分にするだけで安倍晋三の「美しい国」のかなりの部分が復活する。しかし、小池百合子首相補佐官にしている限り、「美しい日本」は看板倒れ必定だ。
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