美しい国の参院定数

livedoor ニュース:[参院定数訴訟]配分は合憲「1票格差」に是正注文 最高裁 前回より後退した背景には来夏の参院選で何が何でも与党が3分の2を取らなければならないから変えたくないという政治的要請の臭いがする。
安倍晋三新政権の最大のテーマは憲法改正だ。2007年憲法改正?で既に触れておいたが、小泉+安倍で最後のハードル、参院での3分の2は現実味を増している。この選挙が終わるまで定数是正はほどほどにしておかないと千載一遇のチャンスが無に帰しかねない。最高裁といえども、この流れには逆らえない、というより最高裁だからこそ逆らえない。
判事のうち5人が違憲と異見を意見したのも出来レースなのだろう。この按配が絶妙で、「じゃあ、一体何倍までが許容範囲なの」なんて愚問をしても、愚かの上塗りだけだから具体的に明示しない。フツーに考えれば違憲に決まっていることを具体的なことなど言えるわけもない。
ついでに抜本改革案を一つ。こういうのは、最初に算出法を作っておけばいい。1票の格差は人口の変動にある。地域を大切にするなら面積も大事だ。つまり、242人の定数を人口で半分、面積で半分、121人ずつを割り当てればいい。面積を加味するのは、やはり「美しい国」を意識して。
都道府県にまず1ずつ定数を割り当て、後は残りの定数121-47=74を都道府県別面積に応じてドント式に比例配分すればいい。
人口も同様に各都道府県有権者数を元に配分すれば、格差は残っても、意外と「美しい国の定数配分」が出来上がる。(面倒なので今のところ、どんな配分になるか計算していない)各都道府県とも必ず定数2が得られ、必ず最低改選者1人を確保できる。
1票の格差の合憲性を理屈付けるなら、せめてこの程度の原則を作っておかないと、○増○減という永遠の弥縫改定が続き、永遠のワケワカメ合憲判決が続くことになる。
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