キレた安倍首相の答弁がキレた

NHK参議院国会中継(総合)の午前の部がまさに終わろうとしていた11時53分頃、森ゆうこ民主党議員は、今週発売の「週刊現代」10/21号に掲載された記事「安倍晋三拉致問題を食いものにしている」の事実関係を質した。安倍晋三首相が答弁に立った途端、ひょっとして生中継用の質問と中継外用の質問と二通りあるのだろうか、と思ってしまうほど絶妙のタイミングで中継が中断した。
週刊現代の記事は、同誌言うところの「金正日に一番近い外国人」という中国朝鮮族の大物実業家と安倍晋三氏が極秘に会って「8人の家族さえ帰国させれば、北朝鮮はやることはすべてやった」と言っていたというもの。
で、安倍首相の答弁は参議院ビデオライブラリーの森ゆうこ議員の28分過ぎから再現されているが、すっかりキレてしまっていて、「よく分かっていないことを質問しないでいただきたい。いちいち読んでません。いちいちコメントしません・・・食いものにしてきたとこの委員会で言うのは失礼じゃありませんか」と声を荒げて休憩。
普通、質問内容は事前に提出されるはずで、あれくらい数分で読めるはずだ。第一よく分からないから質問したのであって、ただ一言「読んだけどデタラメだ」と言えば済む話の筈なのだが、読んでもいない安倍首相がなぜ「よく分からない質問しないでいただきたい」と言えるのか摩訶不思議だ。週刊現代には安倍氏と実業家とのツーショット写真も掲載されているが、この写真も合成ですか?
休憩後、再開すると「ただいま速記を中止しておりますので、音声は放送しておりません」という字幕が出て、音声は消された。どうも森議員の質問に「不穏当」な部分があったから協議していたらしい。この部分は一般国民にはブラックアウトされてしまった。どこが不穏当か教えてください、尾辻秀久予算委員長殿。
結局、質問を再開した森議員は、週刊現代に関する質問は取りやめてしまった。恐らく、音声中断中に何らかの圧力をかけられたのだろう。安倍首相は事実上答弁を拒否したことになる。
不思議なのは、午前中、森議員も、隣の議員も、質問中に何やら時計を気にしている様子が伺える。国会中継の中断時間を気にしていたのだろうか。これをどう解釈していいのやら。「生中継中はダメだよ」という条件付質問だったのだろうか。
また森議員は「今知ったばかりで、よく分かりませんが」などと、余計というか、謎めいたことを言っている。週刊現代は月曜日発売だというのに間が抜けすぎている。皆さん中身知っている筈なのに。打ち合わせで助け舟を自ら出したのだろうか。出来レースの妥協質問?
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