村上春樹ノーベル文学賞ならず

作家の村上春樹氏(57歳)がこっちとかあっちでのノーベル文学賞受賞の前評判に拘らず、トルコの作家オルハン・パムク氏(54歳)に授与された。今日までこの方、知らなかった。
そういえば、というか、だいぶ以前から名前も知らなかった人が受賞するというのがずーーーーーと続いてきたように思う。世界はグローバル化し、反面、世界文学はローカル化したのか、あるいはただ、私が無知なだけなのか、ビミョーな感慨がある。
ところで、村上春樹氏、外国語翻訳が多いと言っても、ノーベル賞にはイマイチな感じは否めない。若い頃の清冽で軽い緊張感のある文体は素晴らしいが、何か、圧倒的に突き抜ける凄みがない。受賞者大江健三郎氏に「アメリカ文学のバッタ売り」と酷評されたそうだけど、これは成熟した今でも克服しきれていないような気がする。
ノーベル文学賞候補と言っても、あくまで日本人で一番近いというのが実態なのかも。大江氏が受賞したのは1994年、59歳の時で、もうそろそろのような気がするが、今回の受賞者が一応アジア系と欧米ではみなされるだろうから、チャンスは思いのほか遠のいた気もする。こちらの一覧表を見ると、アジア系は1994年(大江)、2000年(Gao Xingjian、中国出身、フランス)と、なぜかこのところ6年おきだ。
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