むしろYouTube+Amazon+iPodキボンヌ2.0

livedoor ニュース:グーグル、ユーチューブ買収で与える著作権問題への影響 素人にはよく分からない買収だ。ユーザーの立場としては、YouTubeアマゾンiPodあたりとの提携じゃないかと思ったのだけど。
当ブログでもカテゴリーにYouTubeを設けている。趣味的にミュージックビデオが大半だ。ただ見だから罪滅ぼしになるか知らないけれど、可能な限り、アーティストや関連商品をアマゾンでリンクしている。正直めんどい。もしYouTubeAmazonが提携してくれて、YouTubeを貼った途端、Amazon自動リンクしてくれたら、どんなにいいかなんて思うのだ。iPodなども然り。
大体、YouTubeに勝手に貼られたら、著作権侵害なんて半世紀ぐらい古典的だ。大相撲がテレビ中継が始められた頃、「中継されたら、客が観に来なくなる」などと大真面目に心配した関係者がいたそうだが、今では笑い話の類だ。
その大相撲中継しているNHK、当ブログで唯一貼った紅白歌合戦の中島みゆきは、早々にThis video is no longer availableとなっているというのは皮肉な巡り合わせだ。
それはさておき、YouTubeというのは、言わばSoundbiteならぬVideobiteのようなものだ。
サウンドバイトはマスメディアが取材される側に仕掛け、ビデオバイトは、そのマスメディアからネットが仕掛けるという、ある面、持ちつ持たれつの関係だ。Soundbiteを逆利用する政治家のSpin Doctorが存在するようにYouTubeのvideobiteを逆利用する利害関係者がいていい。
本にたとえれば立ち読みに近いか。しかし、
「ブランド」をめぐるマーケティングのバトル(Tech Mom from Silicon Valley)
というのでもなさそうで、もっともっと根源的な気がする。
また、Googleがセンスの良い都会のおぼっちゃんとすると、YouTubeは温泉街のキャバレーのような雰囲気を感じておりました(5号館のつぶやき)というのは結構当たっているような気がする。いわばパリ、ローマとかメジャーな海外旅行に飽きた人々をアフリカや南米の秘境に誘う契機をもたらすというような感じだ。
もし、
(Google)は、YouTubeのビデオの冒頭やビデオの合間に広告を表示する可能性を除外していないと述べた。(ITmedia News)
通りになったら、むしろ宝の持ち腐れになりかねない。どう見てもYouTubeの資産はアクセス数の膨大さであり、「金はあっても考えなし(同)」なんて間抜けなこと言っている人の戯言よりYouTubeははるかにsmartであることは間違いない。
3分間のビデオを見るには、丸々3分間を要する。そして、おそらく、途中でビデオを止めるのは難しいだろう。
私の経験では全く間違っていて、たったのone clickで止められる。これほどhit&awayでコンテンツを選択できるメディアも珍しい。
動画の横に表示される広告などには目もくれない。なぜなら、人間の脳は生来、動いているものに注目するようにできているからだ。たとえ動画の中に広告が挿入されたとしても、人間の脳は「そのとき面白いと思っていることと無関係な物事」については、驚くほど上手に無視できるようになっている。
この人は広告の何たるかを全く分かっていない。広告は見てもらうためにあるのではない。無視されても、視覚神経に入ればそれで十分なのだ。脳はそれほどに容量が大きく、ダークマターもすっぽり入れてくれる。これはTVCMでも同じだ。
そのことは、貼ってある広告以上に重要で、実はYouTubeのコンテンツ自体がダークマターであり、YouTube-addictsの脳はYouTube脳に変容する。つまり、ロングテール脳となり、よりマイナーな領域へ興味が方向付けられる脳が大量生産されることになる。このような現象はアマゾンでも起きているし、グーグルでも起きている。YouTubeの価値は映像の分野でロングテール化したことにある。
最大のポイントは脳のトランスフォーメーションなのだ。現実に私はクリック脳に冒されているようだし、脳が変容するということは、既成の広告効果を損ねさせることになる。つまり、人々は受身で広告に洗脳されるのではなく、よりsearch&find with気まぐれになり、広告もその対象になってしまったということだ。コンテンツと広告を分けて考えること自体が無意味かしつつあるのだ。
広告を見てもらえるかどうかなどというショボイ話ではない。見る側の脳そのものを変えてしまうという戦略。そのためには膨大なアクセスが必要なのだ。そこまでグーグル幹部が気付いての買収なのかどうかということだ。
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