とらぬ犬猫の皮算用

今や一部富裕犬層は、一般の人間様より豊かな生活を享受しているらしい。コマザワンヌと同居(飼育じゃない)しているお犬様の生活費は、月13万円くらいで一般サラリーマンの小遣い7万円をはるかに凌いでいるという。
早朝散歩して出会うワンちゃんも、みんな身なりがよくていらっしゃる。綺麗で清潔そうで可愛い。昔見た雑種とかスピッツなんてどこへ消えてしまったのだろう。
お犬様に限らず、ペットは今や日本人の平均レベルより豊かな生活しているような気がする。こちらのサイトでは、ペットシッター、お散歩代行、ペットタクシーのサービスを行っているし、ほかにもお犬様用のおせち料理とか、もう数え切れないくらいくらい人間様並みor moreのサービスが一杯だ。
ペットフード工業会の調査では、今や犬猫のペット数は2500万匹を超えたという。2500万という数字は日本の20歳未満の人口とほぼ同数だ。日本の未成年は言われているより倍多いのが実態だ。犬猫の数を合わせれば、日本の人口は1億5000万人を超える。1億3000万人がcarrying capacityなんてナンセンスの極みで、現実はもっと凄いことになっている。「私としては、日本人の定義はもっとリベラルでいいと考えている」と仰っている方もおられることだし、ペットを日本人と見なして何が悪い。
日本の少子化なんて嘘だった。進んでいるのは人間の少子化、「子供の数」は減っていないのだ。
そして富裕ペットは教育も受けている
ただ、違うのは受験教育が基本的にない(厳密に言えば、これも本当はそうじゃないのかもしれない)ので、教育費が限定的で、塾に通わせる必要がないということ。いじめられる心配もない。ぐれられる心配もない。そして加齢に関係なく、死ぬまで子供でいてくれることだ。こんなストレスのかからない子供がいるだろうか。子供に探偵つける必要もないし。ペットの墓地もあるから心配ない。死ねば飼い替えて、また育てればいい。「ペット代々の墓」でも作って、墓石にご先祖様の遺影を並べればいい。
政府の少子化対策のライバルは、実はペット産業である。補助金を与えてまで人間の子供を産ませるメリットがどこにある? それはひとえにペットは未来の納税者でないからだ。故に少子化対策は基本的に不況の時の公共投資の手法と同じだ。景気が回復すれば税収が増えるというとらぬ犬猫の皮算用において全く同じだ。この公共投資も失敗する――可愛いワンちゃんを見ていると直感する。
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