ウォーキングプア

cvslivedoor ニュース:働いても最低限度の生活を維持できない貧困層「ワーキングプア」と呼ばれる。しかし、ワーキングプア(working poor)よりもう1ランク下ではウォーキングプア(walking poor)が深刻化しているようだ。
所謂ホームレス(一昔前は浮浪者と呼ばれていた)な人々は、最近では歩いても歩いても食事にありつけない状況になっているという。言わばウォーキングプア状態だ。
依然はコンビニやファーストフード店の賞味期限切れの弁当やハンバーガーなどが供給源だったが、食品リサイクル法によって、売れ残りのリサイクルが促進され、店側は、廃棄した賞味期限切れ食品を持っていかれないよう管理を厳重にして廃棄処分箱に鍵をしっかりかけるようになったという。
これまで歩き回れば、食品にありつけていたホームレスは、この引き締め策によって、歩き回って取ろうが徒労に終わるようになった。
で、リサイクルに回された食品は飼料や肥料に再生されることになる。こうすれば廃棄食品は再商品化されるわけだが、ホームレスに回しても何の付加価値も産まない。
しかし、本当は環境に優しくない家電リサイクル法でもそうだったが、食品リサイクル法でも、リユースは無視されていきなりリサイクルだ。
ホームレスに回す分はリユースである。付加価値を産まないが、ゴミの減量には100%役立っている。まずリユースリユースも出来なくなって初めてリサイクルだろう。ホームレスに回っていた食品は、トラックに積まれて肥料工場にでも運ばれるのだろう。その過程で化石燃料が消費されるので、環境をトータルで考えれば、リユース>リサイクルなのだ。
食品にありつけなくなったホームレスはますます困窮し、無理な仕事でもやらざるを得なくなり、ますます低賃金で労働を買い叩かれる。
商品にならなくなった食品を「持って行っていいです。賞味期限切れなので自己責任でお願いします」じゃなぜまずいのか。
せめて店の裏に特別見切りコーナーを秘めやかに設け、「これは賞味期限切れ食品です。持って帰りたい方は本日中に持って帰ってください。翌日になりますと、リサイクルに回すため撤去します」とでも張り紙貼っておけばいい。
融通の利かない社会だ。大いなる可能性として、この食品リサイクル法によって、自殺者数や名目病死=実質餓死者が増えるだろうということだ。コッチェビの世界は北朝鮮に限ったことじゃない。
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