仮に日本語が仮名だけだったら

日本語の表記は、ローマ字系の表音文字だったら50字もあれば充分だったのです。(志村建世のブログ:日本語はどこへ行く) 志村さんは、そう想定されて言っておられるわけではないだろうけど、仮に漢字が廃棄され、現在の仮名だけだったら、日本語は豊かになっていたかどうかという話。
比較するのは英語(他はよく知らないから)。
アルファベットは基本的に26文字。
一方の仮名は基本的に66字。カタカナも含めれば132字だ。
一見、仮名の方が多いのでアルファベットより有利に見える。
しかし、子音と母音の区別となると、仮名の母音は「あいうえお」の5文字+オマケの「を」。昔なら「てふてふ」で「ちょうちょう」と読めたけれど。
アルファベットも基本的にはa i u e oの5文字だが、他に「組み合わせ母音」と言うべきものがある。ah,ai,al,ar,au,augh,aw,ie,igh,ir,ue,uh,ur,ea,ee,eh,ei,er,eu,ew,oa,oe,oh,ol,oo,or,ou,ough,owなどなどで、トータルで34。他に見落としもあるかもしれない。
次に子音。仮名には子音がない。母音以外は全部子音と母音の合成文字だ。
英語の子音は母音以外の21文字が基本だが、他にch,gh,sh,tch,th,ph,wh,wrがあるので基本29文字だろう。これもまだ見落としがあるかも。
そうすると、英語は母音×子音だと、34×29=986の組み合わせで表現可能。しかも語尾が子音でもOK。仮名は132字のまんまだ。
オマケに英語にはスペースという強力な武器がある。これによって英単語は実質漢字あるいは漢字熟語の役割を果たしている。前置詞などは漢字の偏の役割も果たしているし。
日本語だって仮名オンリーの場合は空白が用いられそうだけれど、ちょっと読みにくそう。子音と母音の組み合わせがないので一目で単語の塊として認識しにくい。これは偏見かもしれないが。
やっぱり漢字が残った必要性があったのだろう。
へえぇ〜ならClick⇒人気blogランキングブログランキング・にほんブログ村へ