半年以内に米イラン戦争が始まる?

半年以内に米イラン戦争が始まる? 田中宇 もし、そうなったら、イラクはどうなってしまうのか、ということをまず思ってしまう。
米政界の超党派の「ベーカー委員会」(イラク研究会)も、戦火を拡大せず、イランと和解する方向に転換せよと、ブッシュに忠告する報告書を出している。だが、ブッシュは忠告を聞き入れず、イラクに兵力を増派し、イランの近海に空母を2隻も派遣して威嚇している。
(先日、イラクシーア派で最も尊敬されている宗教指導者システニ師が、反米強硬派のサドル師を擁護し、マリキ首相ら親米各派と、反米派のサドル師との仲直りを仲介しようとした。システニはイラクを反米の方向に動かしている)
 イラクは砂漠の多い、兵器の力が強い米軍に有利な地形だが、対照的に、イラン西部には広大な山岳地帯があり、米軍はゲリラ戦に対応するため、兵器ではなく歩兵に頼る度合いが強くなる。イランの年齢構成は若者が多く、80年代のイラン・イラク戦争の際にも何万人もの戦死者を出しながら戦争を続けたが、アメリカはイラクで3千人の兵士が死んだだけで米国内の世論が反戦に傾いており、歩兵の戦死に耐えられないという弱点がある。イランでアメリカが勝てる確率は、イラクで勝てる確率よりさらに低い。ほとんど勝てる見込みがない。

イランにアメリカが侵攻すれば当然、イラクシーア派がキレてイラク政権は普通に崩壊しそうと思うのだけれど。で、イランに対抗する最大の抑止力はサダム・フセインだった筈で、その人は昨年末アボーン。
とすると、イラン侵攻=イラク崩壊⇒イラン+イラクシーア派連合軍vs.アメリカになって、とんでもない拡大版大中東戦争に突入ということにあいなる。
もし、アメリカが本気で考えているとしたら、やることなすこと矛盾の上塗りで、イラク統治はあきらめて、丸ごとやっつけちゃえということになる。
つまり、裏返せばイラク統治ギブアップ宣言で、ブッシュ最後の暴走となるかだが、そうなると石油価格は100ドル・・・・。
日本はそのころ参院選だけれども、煽りに乗って意外と自民大勝⇒憲法改正とあいなるかも。イランのアサシンズが日本上陸して、ついに行くところまで逝っちゃうような悪寒。
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