サイエンスツアー@放射線利用の基礎知識

hoshasen 著者の東嶋和子さんはサイエンスツアーコンダクターとでも言うべき人だ。行き先は遺伝子死因メロンパン、色々あるけれど集合場所はいつも日常生活。個人で科学の旅をするのは億劫だと思う人も彼女が添乗員のサイエンスツアーに参加すれば安心だ。
今回の放射線ツアーは、カメラの代わりにはかるくんを持って行く。自宅、銀座、航空機どこでも測れる。測っていくうちに放射線ツアーは既に始まっているのだから旅の始まりとしては最高だろう。
次に行くのが沖縄名産のゴーヤという食べ物なのも更に親しみを深めてしまう。沖縄で飲んだゴーヤジュースは宇治清水と青汁を足して2で割ったような味で、さわやかこのうえない飲み物だ。放射線の威力で害虫が駆除できるようになって内地でも食すことができるようになったという話だ。
私も去年の夏に訪れた二股ラジウム温泉のこともしっかり載っている。こちらは北海道。ますますツアーに似て来た。
そのラジウムの話のところで、ラジウムよりマイナーな存在だったが、ロシア元スパイ毒殺事件でにわかに有名になったポロニウムもさりげなく紹介されている。キュリー夫妻が最初にradioactivity(放射能)という言葉を使った論文がこのポロニウムに関するものだったのだから、放射線界ではとうにメジャーな元祖的存在だったのだ。
こうして日常生活から案内されると、机上の旅でなく、本当のサイエンスツーリズムなんてのも可能じゃないかと思ってしまう。実際にぐぐるともう、そういう言葉ができている! まだマイナーなようだけれど、エコツーリズムと並んで需要見込めるんじゃないだろうか。英語のscience tourも結構ヒットする。
旅行会社が実際に「アインシュタイン10日間の旅」とか「ニュートンのりんごの木を訪ねて」とかツアーを企画すれば案外当たる予感がする。NHKスペシャルの科学物は人気があるし、需要多そうだ。「キュリー夫妻とレントゲン10日間」というのは東嶋さんに企画してもらおう。ポーランドとドイツは確実に回れる。
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