2ちゃんねるは巨大動物にあらず

404 Blog Not Found: ゾウの秩序、ネズミの秩序 組織が巨大化するにつれ、まず循環器が必要になり、次に呼吸器が必要になり、そして重力がもろ働く地上においては骨格も必要となる。もちろんそれらの組織を統括する情報器、すなわち神経は、組織が巨大化すればするほど複雑化する。(中略)2chというのはいわばゾウなみの図体に、ネズミどころかミジンコ程度の秩序しかないと言える。
いつものことだが、弾さんの生物学的比喩は単純過ぎる。
2ちゃんねるを生物に例えるなら、サンゴ礁のような巨大群体だろう。決してゾウのような中央集権的動物ではない。池田信夫氏の言うように「自生的秩序」に近いだろう。
2chを見れば分かるように、あれは、掲示板群があり、さらに個々の掲示板にはスレ群があり、さらに個々のスレには書き込み群がある。
一見、階層的秩序を持っているように見えて、スレ間、掲示板間のリンクはあっても、その全体の巨大さから見れば、ほとんど組織化されていないも同然だ。集まっている理由は唯一つ、「2ちゃんねる」という群生地帯だからという、それだけの理由による自生的秩序だ。
ここは群体という秩序の中に、様々な種類のミジンコの群生地となっているとでも言うしかない。
必要なのはゾウの神経網ではなく、害悪の有りそうなミジンコを食う巡回ロボットのような警察ミジンコのような存在だろう。
もし、ゾウのように優秀な頭脳と神経系統などを持った高等動物、つまり2chを管理運営する巨大組織を造れば、その時点で2ch2chでなくなることは容易に想像がつく。2ちゃんねらーは「2ch王国の臣民」ではないのだ。
群生の強さは、たとえ野焼きになっても、滅びがたいことだ。胞子はしばらく空気中に漂って、やがて別の場所で群生を再生する。1発脳(ひろゆき氏)に銃弾撃ち込まれて全体が滅んでしまうような組織体ではないということだ。
そして、巨大さゆえに閉鎖も困難だ。巨大さが野焼きによる二次被害を発生させかねず、もはや社会自体が存在を容認せざるを得ないほど巨大になってしまった社会生態系の一部ということだ。
その点、「2ちゃんねるの致命的欠陥――ひろゆきは2ちゃんねらーに責任転嫁すべきだ」(絵文録ことのは)の方が2chの本質を突いているように思える。削除されることのない削除依頼システムをより削除可能な依頼&自発的システムに変えるだけで状況は十分変わるだろう。削除ミジンコロボットを運営するには、それなりに中央集権的組織も必要だが、言わば自然保護監視員程度で済むはずだ。
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