裁判所は冤罪でも叩かれない

強姦などで服役の男性無実 別の男が容疑認め逮捕 富山(朝日) NHKニュースでもやっていたが、富山県警富山地検の釈明会見はあっても、肝心の富山地裁の釈明会見がないというのは、冷静に考えると摩訶不思議だ。
富山県警は19日、02年に起きた強姦(ごうかん)事件などで懲役3年の実刑判決を受けて服役した富山県の男性(39)が無実だったと明らかにした。県警は同日、この事件の容疑を認めた松江市西川津町、無職大津英一容疑者(51)=別の強姦罪などで公判中=を強姦容疑などで再逮捕。富山地検高岡支部は男性の裁判のやり直しのため、富山地裁高岡支部に再審請求する。(朝日)
こっちでも見出しは「富山県警が大失態」で、決して「富山地裁が大失態」とは絶対ならない。別に富山県警の捜査が誤っても、地検が誤って起訴してもしょうがない。誤認逮捕、誤認起訴は有り得る事だ。で、最後の砦の裁判所が最終的に有罪かどうか判断する訳で、県警や地検が有罪と判断した訳ではない。普通に考えれば最終的に有罪判決を下した富山地裁が最高責任を負わねばならない。でなければ何のための判決かということになる。
ところが、マスメディア用語には「誤認逮捕」という言葉は流通していても、 なぜか「誤認判決」「誤認起訴」という言葉は聞かない。ぐぐってみると、 "誤認逮捕"は171,000件ヒット、対し"誤認判決"はわずか150件、"誤認起訴"は551件と3桁も違う。そりゃ逮捕段階で誤認と分かるケースもあるから、多いのは当然だが、余りにも格差が有り過ぎないか。この数字が全てを語っているように思える。(よく考えると、よく考えなくてもだが、判決の場合、「誤認逮捕」に相当するのは一般的に「誤判」だが、「誤判」の場合、裁判以外でも多用されている可能性が高く、結局公正な比較は不可能なので、この部分削除)
つまり、警察の「逮捕」が事実上全てで、後は流れ作業であることが、マスメディア的認識ということになる。検察はほんのちょっぴり。裁判所は事実上の他人事。ちなみに裁判所を裁くのは上級審だが、この事件では控訴もされておらなかったようで弁護人にも責任があるはず。
ところが、なぜか冤罪の責任は警察が事実上全てを負わされる。これでは現場の捜査員もやってられないだろう。
本来なら、許容度から言えば、
誤認逮捕<誤認起訴<誤認判決
だ。そうでなければ、いっそ検察と裁判所はリストラでなくせばいい。警察の中に検察部と裁判部を作って処理すればいいのだ。
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