人口密集地のローカル線

首都圏で最初から最後まで人口密集地を走り、なのに1本も快速列車がなく各駅停車のみのローカル線は恐らくJR南武線ぐらいなものだろう。高尾山に本日も登ったが、高尾山に行くたびに登山時間と電車乗車時間の差が縮まり、さして変わらなくなってきた。
南武線立川―川崎(35.5キロ)の所要時間を調べると、大体55分ぐらい。ところがはるかに遠回りの立川⇒中央線中央特快⇒東京駅⇒東海道本線⇒川崎(55.7キロ)でも1時間5分程度で、ほんの10分遅い程度だ。乗り換え時間を除けばほとんど同タイムだ。いくら何でもあんまりなスピードだ。
南武線に乗ってみると分かるが、右も左も建物ばかり田園なんてほとんど皆無だ。なのに実態はローカル線だ。全国でもっとも乗降客の多いローカル線だろう。同じように南北に平行に走っている横浜線は快速があり、八王子―東神奈川(42.6キロ)は47分、普通なら55分だ。快速があるとはいえ、停車駅が多く、わずか8分差で、名ばかりの快速だ。
つまり、ライバル私鉄の多い東西を走る路線は高速列車を走らせるが、ライバルのない南北路線はどうでもよい、放置だ。これでJRはサービスしているつもりのようだ。
もしも南武線に快速、それも中途半端なものではない快速ば、停車駅を乗り換え駅の6駅くらいにすれば、30〜35分程度で結べるだろう。これによって潜在需要を掘り起こせるはずなのだが、基本的にダラな旧国鉄だからいつまでたってもどうしようもないのだ。
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