どろろを手塚治虫命日記念に観る

どろろ今日は手塚治虫の命日翌日だそうで、「手塚治虫の傑作漫画を映画化した」『どろろ』を観る。手塚治虫が面白いと思ったこと一度もなかったけれど、この映画は色々な意味で面白かった。
全体の雰囲気は中国の時代映画風。妖怪変化が出てくる割には森は少なく、草原主体なのもその印象を深める。
あのへんてこりんな櫓のお化けのようなお城は何なのだろう。どっかで見た様な気がするが思い出せない。でも、町並みはしっかり江戸表のような。
肉体のない妻夫木聡が肉体を得るプロセスはゲームでは常識なんだろうか。どんどんダウンロードして人間に近づく。記憶も柴咲コウと手を繋げばエクスポートできる。
ダウンロードと言えば、そもそも中井貴一も最初に魔物からパワーをダウンロードしてもらうのだからサイバー変化の世界だ。マトリックスも妖怪も時代劇もボーダレス。もうこんな時代になったのか。
NHK大河ドラマバージョンだってある。妻夫木と中井の親子対決は2003年「武蔵」の武蔵と柳生宗矩(これも中井貴一)の大坂城内の決闘とそっくり。ちなみに妻夫木、事実上の二刀流、「なぜとどめを刺さぬ」と中井に言われるところ、中井が天下統一のためなら何でもやる、後悔しないというメンタリティまでそっくりだからデジャブ満杯だ。
24/48で終わりなので続編もあるのだろうか。
原作者の手塚治虫ヒューマニズム・反権力のようなイメージがあるが、なんとなく台詞にそれ風なものがあるのがちょっと白ける。柴咲の甲高い喚き声何とかならんのか。もっと白ける。
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