ドリームガールズ

dreamgirlsドリームガールズ(Dreamgirls)」はシュープリームスをモデルにしたブロードウェーミュージカルの映画化。華やかさと裏腹に黒人差別とビジネス的成功の葛藤が延々と続く悲しくも必死な物語だ。
メンバーで一番歌がうまいエフィー(ジェニファー・ハドソン、写真↑右端exceptエディ・マーフィー)がデブスなためにビジネスモデルに合わず拗ねて脱退し、メンバーチェンジで世界的スターダムに昇り詰める。
Jeniffer Hudsonジェニファー・ハドソンは5オクターブを自在に操る25歳の最も有望と言われる歌手。この映画では、アカデミー賞助演女優賞最有力候補で「バベル」に出演した女優、菊地凛子の最大のライバルだそうだけど、ちょっと迫力違い過ぎ。映画では負け組で、Florence Ballardがモデル。役作りのため、わざともっと肥らせた印象がある。
deenaダイアナ・ロスがモデルのディーナ役はビヨンセ・ノウルズ。こちらは役作りのため減量したそうだ。
黒人差別が酷かった時代なので、自分たちの曲が勝手に白人歌手にパクられて憤慨し、エルビス・プレスリーのある曲もオリジナルは黒人だったというエピソードも語られる。白人風の鬘を前後逆にしておどけるのも抵抗の表れだろう。
しかし、自分たちが白人にも受け入れられ、メジャーになると、今度は追放したエフィーのOne Night Onlyをディスコソングにしてパクる。
生々しい人間ドラマの連続だが、同時にパワフルな歌の連続がドラマの陰鬱さを吹っ飛ばしてくれる。
だけど、本来の黒人の音楽はエディ・マーフィーがズボンずらして歌ったようなアレだろう、みんながストレス感じているのが分かる。
強烈で凄い映画だとは思うのだけれど、日本ではヒットするのだろうか。そんなに受けないような気がする。強烈な歌を披露するジェニファー・ハドソンも凄いけど日本人はもてあましそうな・・・。
最後のWe are fourで救われる。
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