日銀発世界同時株安?

日銀は通貨の番人、あるいは物価の番人と言われていたけれど、もう時代遅れな気がする。グローバル経済の中にあって国内消費者物価などワン・オブ・ゼムでデフレがどうのと言っている場合なのか。何よりも日銀は金融市場の番人であるべきだと思うのだけれど。
中国発株安の影響はどうなんだろうか。(マクシミリアンさん)
ついこの前、蘇るバブル なんて書いたら、株のバブルが崩壊してしまった(゚д゚) ちょ、ちょっと早過ぎる。
一応上海発と言われているけれど、どうも時価総額の減少額から言えば、日本が一番のような気がする。東証1部では現在532兆円。580兆円だった10日前から48兆円が市場から消えた。
これだけの低金利で円安で資源価格も高騰しているのに消費者物価がそれほど上がらないのは、ひとえに製造セクターの海外移転並びに輸入とIT化の進捗でコストがこれまでより必要なくなったからだと思う。
一方中国、インドなどの設備投資需要が旺盛で株も全世界的に上がった。
そこで、超低金利な円で円キャリされ、日本は世界の投機マネー供給場になってしまった。トヨタもキャノンも新日鉄もバカみたいに株が騰がった。
これも根本は日銀の優柔不断だろう。もはやこのレベルで金利を多少上げようが景気とは無関係、個人消費とも無関係。関係あるのは投機マネーだけだ。2年余り利上げが遅れたために日本の株も世界の株も不必要に上がってしまった。もう一つは人民元の変動相場制移行が遅れていることか。おかげで中国も必要以上に貿易黒字になり、超金余り。
カネが余れば、相場が不安定になるのは、二酸化炭素のだぶつきによる地球温暖化の気候不安定とよく似ている。
今、世界を覆っているのは、地球温暖化、情報温暖化、投機マネー温暖化だろう。いずれも物事の変化のスピードが促進され、暴風、突風、竜巻、炎上、トピックの寡占化、暴落と似たような現象が起きてしまう。
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