着陸直前に強引降下?〜ガルーダ航空事故

[ガルーダ機炎上]「減速せず着陸」日本人乗客証言 着陸寸前に高度が高過ぎてスポイラーで強引に降下したのではないか。これだと減速しないのでオーバーランもするだろな。
「まもなく着陸」というアナウンスを聞いた後、急降下するような感じを覚え、「おかしいな」と思ったという。着地してからも何度か機体が浮き上がり、まるで車が氷の上で制御できなくなるような走り方をした。逆噴射も作動しなかったように思えた。(朝日)
フライトシミュレータ遊びの経験で言えば、滑走路が目前に迫って、高度が高いと、思わず主翼に取り付けられているスポイラーで強引に高度を下げる誘惑に駆られる事再三だ。ほかの方法は機首下げだが、これとて同じだ。
高度が下がっても減速しない。どころか、降下速度が早まったことでその合力で、加速する。無理に接地しても、減速していないので揚力がまだあるし、機体がバウンドして機首が上向けば更に揚力が増して上昇しようとする。それを抑えるため、機首下げすれば更にバウンドしてしまう。記事に書かれているような逆噴射させる余裕などなかったろう。
通常、航空機はエンジンを絞り、徐々に減速して降下し、降下すると空気密度が増して減速しても同時に揚力が増し、ある程度で降下しなくなる。またエンジンを絞り、以下ループとなり、更に高度が低まると、揚力を上げるために主翼フラップを徐々に下げ、低速度でも失速しない状態で滑走路に近付く。
スポイラーはかなり高度に余裕がある時だけに使用できる高度調整手段だ。いざ着陸という時に慌てて使えばえらいことになる。ここは面倒でももう一度エンジン出力を上げ、上昇旋回して着陸やり直しだろう。パイロットは面倒がったのか、あるいは何らかの理由で強引に着陸せざるを得ない状況だったのか。
Clickで救えるblogがある⇒人気blogランキングにほんブログ村 ニュースブログへ