1ドル=90円説

米有力シンクタンク「1ドル90円、6人民元」提唱(日経) 為替政策に関する有力シンクタンクであるピーターソン国際経済研究所(バーグステン所長)は27日、世界経済の不均衡を解消するためにはドルの下落が必要との報告をまとめた。円で90円、中国の人民元で6元という水準を示し、現状よりも2割強のドル安を見込んでいる。米国の貯蓄の増加、日本を含む東アジア諸国の消費の拡大も促した。
元ネタはGlobal Imbalances:Time for Action
そう言えば「ビッグマック指数では1ドル=80円」だったから、かなり近い数字だ。人民元も、このエントリーを書いた当時1ドル=8人民元ぐらいだったから3割ほど割安だ。現在は1ドル=7.73ドルだからまだまだ割安ということになる。
現在の世界の金融市場のボラティリティが高いのは日銀の超低金利と人民元の割安によるものと以前書いたけれど、このレポートもGlobal Imbalancesという表現でほぼ同じところに焦点を当てている。Yen carry tradeもしっかり書かれている。
このレポートを受けてか、米民主党のスタベノウ上院議員は28日、「現在の円相場は実力より25―30%安い」と指摘、日本の外貨準備を取り崩して円安を是正するよう求める法案を提出した。ポールソン米財務長官も人民元は明らかに、短期的に柔軟性を高めて、上昇することが必要だ」と圧力を高めている。
相手があるので今すぐとはならないだろうけれど、長期的にはこのレポートに近付いて行くような気がする。日銀も参院選前にもう一度利上げすべきだろう。
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