松坂大輔とマダックス

結果的に1失点10奪三振の素晴らしいデビュー戦1勝だけど、久々に勇んで未明に起きた割に冷や冷やだった。あの盗塁の誤審なかったら同点に追い付かれて勝てていたかどうか。
味方が点取れそうで取れないから、冷や冷やが募る。それでも辛抱して要所を三振でしのいだのは大したものだけれど、却って不安が残る。
実はメジャーに行った先発系日本人投手ってやたら投球数が多く、変な言い回しだが、三振でアウト取って何とかかわすタイプが意外と多い。野茂英雄伊良部秀輝石井一久、みんなそうだ。打たせて取ることが意外とできなかったと思う。日本人投手としては球が速くても、あちらではほどほどで、甘い球を投げるとあっけなく打たれる。球を散らすため投球数が多い。松坂も6回、危うく同じパターンになりそうだった。あの盗塁誤審(どう見てもセーフだろう)で救われたようなものだ。
梅田望夫さんはグレッグ・マダックスのような投手になって欲しいと書かれておられるが、どうだろう。確かに初舞台、摂氏4度の寒さの中ということを割り引けば球種豊富でコントロール抜群だったけれど、相手のロイヤルズの投手、Greinkeの方がマダックスぽい感じだった。あの強打のレッドソックス打線を本塁打なしの2点に抑えたんだから。
ちなみにマダックスが松坂と同じ年だった頃に2年連続20勝して彼の全盛期だった。奪三振はその2年平均で1イニングあたり0.74だったが、25イニングに1本しか本塁打を打たれていない。
松坂は多分、今シーズン奪三振マダックスを上回るだろうが、被本塁打数ではマダックスの足元にも及ばないだろう。
松坂の今後のカギは意外と三振取らなくても押さえられるかどうかにかかっているような気がする。今回ははっきり言って打線がぬるいロイヤルズ(しかも主力打者3人が怪我で欠場)だからあまり参考になりそうにない。まあまあというのが妥当なところか。
ニューヨークタイムズMatsuzaka's second start could be more pressure-filled than his first.と書いていた。次の予定対戦打者はイチローだ。あの20歳のヘルナンデスと当たったらやばそう。
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