「ロマンティックな」グーグル

My Life Between Silicon Valley and Japan 科学者に衝撃を与えた「ロマンティックでない」グーグル 脳科学者・茂木健一郎クオリア日記とのコラボらしいけれど、全く意味不明というか、fashionable nonsenseだ。
例えに沿って言うなら、グーグル=飛行機(既存知識体系の集積⇒これも毎秒変化し続けている)=ロマンティックでない、トンボの飛行原理が分からず苦闘する科学者=ロマンティック、ということらしい。
この時点であほらしくなってしまう。逆にトンボの飛行原理が分かっていてトンボ型飛行機が実現し(でも実用度ゼロ)、実現して(実用度アリ)いる飛行機の飛行原理が分からなかったら、どうするつもりなんだろう。トンボという「ロマン」ありげな言葉を利用した印象論だ。
「グーグル的なもの」に負けるぞ、てどういう意味なんだろう? この二つは何の関係もない。物の原理を解明することと「グーグル的なこと」と無関係に決まっている。関係しているとしたら、それはたった一つしかない。
トンボの研究はカネにならない、飛行機の研究はカネなる
ということだ。実際は、これもきわめて表面的な考えで、ヘタレなわけだけれど。もちろん、グーグルは十分にロマンティックだし、トンボの研究もロマンティックだ。
ま、心配しなくても「グーグル的」などという言い回しはすぐに飽きられて誰も恥ずかしくて言わなくなるだろう。流行らなくなれば、もちろんfashionableな茂木さんも言わなくなる。
ただのコケオドシなのに、こういうエントリーにはやはりトンボの大群のようなコメントやはてブが付くんだろうな。
ところで、
最先端をいく第一線の科学者たちが、こういう観点からグーグルに衝撃を受けているという事実
という「第一線の科学者たち」って誰たちのことなんだろう? 複数だから茂木さんだけじゃないということになるのだが。第一、茂木さんは「第一線」なのか?
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