長崎市長選、期日前投票で緊急世襲候補敗北

長崎市長選無効票1万5000票・期日前投票、故伊藤氏への票多く無効投票が1万5435票と投票総数の7.7%に達した。前回の4594票から3倍以上(日経)
[期日前投票]救済は難しい 候補者死去で総務省
いかに法律がいい加減に出来ているかわかる。だから延期しろと言っていたのに。世襲が落ちたから「長崎市民の判断に敬意を表します」(さなえさん) とか「市民がエライ冷静な判断をしたなちゅう感じがしました」(マルセルさん)なんて牧歌的な話じゃない。
結局、元市課長の田上富久氏世襲緊急立候補の横尾誠氏を953票差当選したわけだが、事件が起きる17日までの期日前投票7354人にいた。しかも、本投票でも「伊藤一長」と書いた無効票も多く、もしこうした民意が有効に投票されていたらは軽く逆転していたろう。
大体、期日前投票で意中の人が死んじゃったのに再投票できないなんて法の下の平等に反するし、一票の権利を侵害している。横尾陣営からは選挙無効の訴訟を起こされても仕方ないだろう。
もし次善策としてこの選挙を有効とするのならまだ方法がある。公平性を保つために17日以前の期日前投票分全てを無効にするのだ。そのうえで長崎市選管はすみやかにその分を差し引いた得票数を公表し、当選者を明らかにすべきだろう。
周りに推されておっとり刀で出馬せざるを得なかった横尾氏も、パニくっていた長崎市民もいい迷惑だ。
法はどう考えても、常識で考えれば分かる程度の起こり得る事態を想定していない。法は憲法に限らず、実際に役立つように想定してつくられていない。作る側も現実問題どうなるかなどほとんど考慮していない。裏返せば、法治国家だという自覚が立法者にないのだ。
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