北朝鮮のミサイルと集団的自衛権

江畑謙介:北朝鮮の軍備と集団的自衛権 BM-25はグァムの米軍基地を攻撃可能、北九州の上空を飛行する BM-25で日本を攻撃する可能性は非常に少ないが、グアム島を攻撃するなら、その飛翔コースは西日本、北九州の上を通過するから、日本は集団的自衛権行使で議論になっている、米国向けに発射されたのか(それとも日本を攻撃するためか)分からない北朝鮮弾道ミサイルを、飛翔途中で迎撃すべきか否かの一層難しい選択を迫られることになるだろう。
いつも思うが、江畑謙介さんの解説は現実的で即物的で分かり易い。
この部分の解説は、先ごろ行われた[憲法9条]見直し検討懇談会が初会合
(2)米国を狙った弾道ミサイルの日本のミサイル防衛(MD)システムによる迎撃。
とぴったし符合するような気がする。ちなみに花崗岩のつぶやきさんはこれをICBMと解釈されているが、弾道ミサイル全てであり、グァムもアメリカの準州だ。「米国=米国本土orハワイ、アラスカ」という先入見を持ち易いが、アジア地域にも「米国」は存在する。
つまり、今回の会合内容は、先ごろの軍事パレードで明らかになった北朝鮮の新型ミサイルに対応するためのもので、改憲が早くても3年後にしかできないことから緊急課題となったと解釈するのが一番自然だろう。
当ブログでも「北朝鮮当分ミサイル開発に専念」なんて書いたけれど、事態は着実に進行していて、絵空事で見ているのは日本人だけなのじゃないかと思えてくる。
結局、戦争が起きる最大の要因はエネルギーと食糧の争奪戦なのだが、「田中宇の国際ニュース解説:エネルギー覇権を強めるロシア」を読んでも、世界はより一層きな臭さを増している気がする。北朝鮮がなぜ潰れそうで潰れないか、それはこの大きな覇権争いの中で一定のニッチな役割をきわめて忠実に果たしているからだろう。
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