TV向きでないTV人のTV向き選挙出馬

有田芳生氏が参院選出馬…新党日本が比例代表に擁立 会見に現れた新党日本の“切り札”は、異様なまでに緊張していた。元々有田芳生さんてテレビ向きでないのに12年間も、もっともテレビ風なワイドショーのコメンテーター務めていたのが不思議でさえある。先に立候補表明したテレビ人丸川珠代さんだってテレビ向きじゃない。そんな人たちがテレビ向きになるであろう選挙に打って出る。
「ザ・ワイド」というのは一言でくくれば議論なき予定調和。例えば、この番組に田中康夫をコメンテーターに据えれば、違和感が発生する。けれど、有田氏だとなんとなく座りがよくなる。
逆に有田氏が他の議論喧しい情報番組に出ていたら、違和感がある。およそ有田氏のコメントというのは独り言、あるいは朗読に近く、ツッコミが入らないことを前提に成り立っている風情がある。有田氏が喋り終えたら、話題は次に移るというのが通例のパターン。最大公約数的にまとめるので切りがいいのだ。
その意味でこの番組は例外的にテレビ向きでない人の収容所でもあった。
街頭演説はどうなるんだろう。学生時代の民青風アジ演説じゃ聞いてくれないだろうし、康夫ちゃんとのデュエットなんて違和感大きすぎる。今更政治家じゃないだろう。与党政権側の答弁なら似合いそうだが、舌鋒鋭い質問というのはちょっと想像できない。
「ザ・ワイド」も打ち切りになるようだし、諸般の事情があったのだろう。この世はとかく棲みにくい。
諸般の事情と言えば、丸川珠代さんだって諸般の事情がメーンだろう。結局、アナウンサーとしては宙ぶらりんにされた(恐らく政治家志望を見破られていた)から、突然の辞表は許しましょうよ。この人の全盛時代は10年くらい前か。雑誌のカバーに出た時点で女優の道でも目指していた方が私的にはうれしかったけれど、あの視線はなかなかいい。こちらは当選してもテレビには出て来ない感じがする。なんかテレビ向けじゃなく、浮いた感じは確かにあった。意外と地道に政治やりそう。実は応援している。評判悪い人は結構好きだ。
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