From Russia with Ruble

ロシア、輸出をルーブル建てへ切り替え・大統領方針(日経) 最近とみにロシアが来ている。
ついこの間、
ロシア、ルーブル建ての原油先物取引所開設へ(日経)
というのが流れたばかり。
その前には、
ロシア、生きたカニの輸出禁止 日本に打撃
というのもあった。一連の流れを見ると、カニの輸出禁止はしょぼい日本への嫌がらせでないことが分かる。共通点は「資源」だろう。資源大国ロシアが資源高騰を武器にルーブルをメジャーカレンシーとしてドルやユーロなどに対してプレゼンスを強めようということは間違いない。
これによって、落ちぶれたソ連時代の大産業、航空機の復活もありかもだ。
ロシアで経済フォーラムを開催・ボーイング機の購入契約(日経)
ボーイングがロシア国営アエロフロートに22機の新型旅客機を販売する見返りにロシアの航空機メーカーの開発に協力する内容。
どうもロシアはアメリカのボーイングとヨーロッパのエアバスと漁夫の利ぐらい得るつもりなんだろう。
イリューシン、ツポレフ、ヤコブレフは冷戦崩壊後、ろくに新型機を出していないが、大復活もありかもしれない。とにかくロシア機は安さが武器だから、技術が追い付けば、ある程度世界でシェアを確保できそう。
一体9年前のロシア財政危機とは何だったのだろうというくらいの変わりようで、大国ロシアが軍事だけでなく経済でも頭をもたげてきた。
半世紀ほど前、中ソ対立は八百長で、取り合えず欧米を安心させて、来るべき時が着たら、また同盟しようとしているのではないかというある種の陰謀論があったことを記憶しているが、この調子だと、資源も消費も主導権は中露に移りかねないというか、事実上移りかけている。ブラジルもバイオエタノールなどの食糧&エネルギー資源で覇権を目指し、天然資源は豊富。バイオ燃料だって所詮温暖化対策というよりも資源カードだ。 
これはもう、温暖化待ったなしなんて吹っ飛びそうな勢いで、世界は温暖化対策とは裏腹にますます熱くなりそうだ。むしろ今後は「温暖化冷戦」のような構図が出来上がるかもしれない。安倍ちゃん、ゴミ拾って暢気にパフォーマンスしてる場合じゃないだろう。
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