早期優遇人生退職金制度

一身上の都合で人生を退職させていただきたく存じます。つきましては国民年金ならびに厚生年金の早期優遇年金一括払い制度を利用させていただきたくお願い申し上げます。
社会保険庁殿

【未来用語の基礎知識】早期優遇人生退職金制度β版
年金受給年齢民間会社などで見られる早期優遇退職制度に倣い、名付けられた。正式には「早期年金一括払い制度」と呼ばれ、「優遇」ではない。
表のように生年月日が若くなるほど年金受給年齢が引き上げられるほか、支給額も引き下げられ、日本国憲法第14条法の下の平等に反する事態が生じたため、設けられた。
年金受給資格を満たした人で申請すれば、表の「通常」扱いとし、申し出た期日時点の最新の平均余命(月単位)まで生きると仮定し、当該申し出者が60歳から受け取るであろう年金受給総額を申し出時点の条件で算定して累計し、60歳でその累計総額を一括して支給する制度。同制度を利用すると、老齢基礎年金も累計の中に算入されるため、それ以降の年金受給資格を失うが、報酬比例部分と定額部分に分かれているため、両方申し出ないケースについては一部支給されることになる。
報酬比例部分の年金については、昭和28年4月2日以降生まれの者を対象とし、定額部分の年金については、昭和21年4月2日以降生まれの者を対象とする。昭和21年4月2日以降昭和28年4月1日までに生まれた者は定額部分の年金についてのみ一括受給できる。
施行された当時、申込者が殺到し、社会保険庁のオンラインがパンクして手続きが大幅に遅滞し、社会問題に発展した。また払いきれないため、政府は支払うための国債を発行、一般に「年金国債」と呼ばれたが、「この国債を買えば年金がもらえる」と勘違いして購入する人が多数にのぼったため更に社会問題化、その後、名称は撤廃された。
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