スイス便器2題

swisstoilet1swisstoilet2タイトル通りに2つとも便器。左はレマン湖岸の岩場の上に建てられたシヨン城バイロンの「シヨンの囚人」で有名になったお城。右はチューリッヒ国際空港のトイレでお世話になった男子小用便器。
左の便器は貴族用で13世紀の年代物。20mくらい下の湖面に一直線に落下させるのだから、着水時はきっと、さほど大きくない城内にかなりの音響が轟いたと思われる。水洗ではあっても音姫の役割になるどころか、大音姫じゃなかろうか。13世紀といえども貴族の淑女はためらわなかったのだろうか。
恐らく今では残っていないが、中間地点に藁なんかを使ったショックアブソーバーのようなシステムもあったのかもしれない。時計とかアーミーナイフでも分かるように工夫にまめな国柄だから、きっとそうなのだろう。
まめと言えば、右の便器もまめだ。中央付近にシミのように見えるのはよく見ると、一見とまっているハエだ。本物そっくりに描かれ、自然に男性の闘争本能を駆り立てる。これが「一歩前へ」という言葉の代わりの役割を果たす。万国共通なので言葉の壁を取り払ったまめな工夫だ。オランダのスキポール空港にもあるようで、インターナショナルな実用デザインだ。
日本でもこれを真似てか、てんとう虫のデザインを見かけるがリアルさにおいて比較にならない。日本では多分、ハエがいると誤解されれば当該施設のイメージダウンになるということで、てんとう虫になったのだろう。けれど、トイレにてんとう虫いないのですぐデザインと分かるし、可愛いから闘争本能に訴えないだろう。
そう言えば、スイスはハエが多くいた。レストランでもよそ見しているとすぐにハエがたかってくる。だから余計にリアルなのだ。
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