金持ちほど環境に優しい生活しているという罠

以下の文の間違いを見つけよ。
404 Blog Not Found:CO2削減に最も有効な方法 少なくともCO2削減に、現時点で最も有効な方法は、人口を減らすことではなく、中国と合州国GDP当たり排出量を下げることだろう。
なんかもう典型的に絵に描いたような温暖化対策の誤謬を威風堂々と書かれているので逆に感心してしまう。
例えば、5000万円の乗用車を買うのと、100万円の乗用車買うのとでは、どちらが環境に優しい消費かと言えば、1人当たりの単純二酸化炭素排出量では後者の方が優しいだろう。高級車はその分、製造過程で余計に二酸化炭素を排出する。
しかしGDP当たり排出量では圧倒的に前者の方が環境に優しい。産み出すGDPが圧倒的だからだ。
もっと極端な例を出せば5億円のダイヤモンドの指輪買うのと、5000万円の住宅建てるのとでは、どちらが環境に優しい消費かと言えば、これはもう1人当たりでも、GDP当たりでも圧倒的に前者の方が環境に優しい。
つまりGDP当たりの二酸化炭素排出量で比べれば、お金持ちの方が圧倒的に環境に優しい生活している。青テントで生活しているとか、ネットカフェで生活している人たちよりも断然環境に優しい生活している。なぜなら彼らはほとんどGDP創出に貢献していなが、それでも生きていくために相対的にかなりの二酸化炭素を排出しなければならない(別に呼吸のことを言っているワケじゃない)のだ。
GDP当たり排出量というのは金持ちになればなるほど、ポスト工業社会になればなるほど逓減する。
問題はポスト工業社会にたどり着くまでの資本蓄積、インフラ蓄積の過程で既に膨大な排出を済ませているということ。そして排出の絶対量はそこにたどり着くまでにどんどん増え続けるし、たどり着いたからといって減るわけではなく、安定的に増え続けるだけなのは既に経験した通りだ。
日本のGDP当たり排出量の低さは石油ショック以来の省エネ技術の蓄積もあるが、国土が狭いうえ、平野部が少ないためそもそもエネルギーをふんだんに使えない体質があって、アメリカよりも少ないが、国全体が満遍なく金持ちであることが大きい。そして金持ちの割りに実質物価が高かったし、デフレ状態になったらなったで、排出量を中国などにアウトソーシングしている。(参照)
中国のGDP当たりの排出量を日本並みに低下させるには、もっともっと絶対排出量を増やさなければならない。これはもう言わずもがなの類だろう。
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