素人には分からんブルドック株攻防戦の謎

[ブルドック]スティールは「乱用的買収者」 東京高裁を受けて、[スティール]大量保有の企業の株式銘柄、相次いで下落だそうだけれど、買収防衛策って本当に成功したと言えるのかどうか、私には謎。スティール・パートナーズが更に粘着して新株流通してからブルドックから得た23億円を軍資金に安値でまた買えば一粒で二度美味しいなんてことにならないのだろうか。
新株予約権の発行で株数は4倍になり、そのうちスティール側に割り当てられた新株約10%分を1株396円(当初のスティール側のTOB価格1584円を4で割った理論価格)でブルドックが約23億円支払って買い取り、償却するらしい。とすると、理屈で行くと株価は3.7分の1くらいになるはずだ。
で、TOB騒動の前のブルドック株の株価は330円くらいだった。それが3.7分の1に希釈されるとなると、株価は90円前後になってしまう可能性がある。なんか計算違いしてないかな?
更に23億円というのは同社の営業利益の3倍くらいだから物凄い痛手。ということは現実には・・・もっと下がって50円とか・・・・(ry
で、スティールは、これまでの買占めに使った額は約18億円だから既に5億円プラス残った株約200万株の純利益だ。もしこれで満足せずに、急落したところを23億円(別にどっかからカネを調達してもいいのだが、「独立採算」として)の軍資金で買いに出たら・・・・。
ま、そうなるといくらなんでも平均1株50円で買えそうにないから4倍(今回のスティール側の平均取得価格は900円ちょっとなので、これぐらいはかかるか)の200円平均で取得するとなると1100万株くらい買える。今現在保有している約200万株と合わせて1300万株。これは新株発行後のブルドック株全体のの20%近くになる。10%でもあたふたなんだからもっと楽に買占めできそうだ。
で、またTOBを実施すれば、どーなるんだろう?
またまた買収防衛策を発動して新株予約権を発行すれば、同じことの繰り返しで、結局、スティール側は実質ブルドック株を何度も玩具にして美味しい思いをする。逆にブルドックはそのたびに新株を買い取らねばならず、そのたびにカネが消えますます株価が下がり、更に安値で買占められて以下ループで、最終的に破綻する――なんてことにならんのだろうか。
これを防ぐには結局、友好的に買い占めてもらうホワイトナイトを探すしかないのではと思う。ほかに手あるんだろうか?
以上、ど素人の妄想なのだが、素人的にはスティールが1584円で買いますと言っていたのだから、好きにさせておく手ってなかったのかな。どう見ても1584円って割高で、支配権握ったところで、スティール側に何か得することってあったんだろうか。それともそれを1株2000円で引き取ってくれるとこってあるんだろか。今回はブルドック自身が実質1584円で引き取ることになったけど。彼らは即カネになる得することしかしないのだから、放置しておけば一番良かったような気がするんだが。
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