ボヤと水漏れで済んだ柏崎刈羽原発は偉い

揺れ、設計時の想定外 柏崎刈羽原発の耐震、甘さ浮上(朝日) 設計上の想定を大幅に上回る、国内の原発で過去最大の揺れが観測され、放射能を含む水漏れも起こった。地震が起こった場所は「新潟―神戸ひずみ集中帯」とも呼ばれ、阪神大震災をはじめとする地震が、相次いで起こっている場所だ。
と書かれているが、実際に起きたことって、結構しょぼくて、むしろ想定外の揺れでもこんな程度で済むんだから、やっぱり原発は丈夫なんだろな、と楽観してみる。
地震時、放射線管理区域内にあるプールから水があふれ、床が水浸しになるのは想定内のことだというが、管理区域外に漏れたことについて「約90センチの厚さの壁で遮断されているのに、なぜ漏れたのか。理由は不明だし、想定していなかった」と繰り返した。
なんかそのう、無理矢理「想定外」なことを見つけようと必死な感じがする。
安倍晋三首相も「(東電の)報告は遅かった。原発は国民の信頼があって初めて運用できる。厳しく反省してもらわなければならない」(毎日)と東電の対応を批判しているけれど、遅いと言われても、そもそも緊急事態じゃなかったのだから急ぐ必要なかったし、第一そんなに遅いと思えない。時節柄、批判しておかないと拙いという速攻の判断なのだろうけど。
他にも、「低レベル廃棄物が入ったドラム缶約100本が転倒し、うち数本のフタが開いていた(朝日)」とか、「ネット公表装置が故障 柏崎刈羽原発の放射線量(同)」とか、冷静に見れば大したことなさげな「ニュース」ばっかだ。
大体、発生直後の火災はテレビ中継で見ていたが、どう見てもボヤで周囲に延焼しそうなものないし放置しておいても自然に鎮火してしまいそうな感じだった。ただ燃えたのが変圧器内の絶縁用の油だったので、黒煙が舞い上がり、映像効果的にはインパクトが多少あったかなという程度だった。それを消火に2時間近くかかったなんて言われても、コアな炉が大丈夫かどうかが必死なわけで、多少後回しでも構わんという気がする。
もう少し「原発」にはほどほどの鈍感力が必要なのかもしれない。
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