刑事責任能力証明した被告の嫌がらせ発言

ちょっと遅ネタだけれど、光市母子殺害差し戻し審で「ぼくは死刑になっても仕方ない。来世に行って先に(本村洋さんの妻の)弥生さんの夫になる可能性があるが、そうなると洋さんに大変申し訳ない」(時事)と被告が言ったそうだが、こんなに底意地悪いこと言ってのけられる被告はどう見ても論理的思考能力に長けていることを逆に証明しており、刑事責任問えると言わねばならない。
嫌がらせほど推論能力が求められるものはない。相手のどこを触れれば傷付くか、それをすることによって自分が有利になるかを見抜かなければならない。しかも、これまでの経緯、脈絡に合わせるように仕立て上げなければならない。被告の立場から見れば、最後の脈絡を合わせ方が実に絶妙で、崖っぷちの被告の身としては、もうこれ以上ないくらい絶妙だ。
俺を死刑にしたら、天国で弥生さんの夫になるよ、いいんですか? というのは、たとえトンデモと分かっていても本村さんが内心傷付いたことは容易に想像できる。そして、同時に自らの精神錯乱振りも強くアピールできる。ぬるい人にならドキッとさせる効果ぐらいはある。
証人尋問で、野田正彰・関西学院大教授(精神病理学)は
「父親の虐待や実母の自殺で被告の精神発達は未成熟」と指摘。18歳と同等の刑事責任を問うことは困難だと証言した
そうだが、この人はぬるいとしか思えない。たとえためにする証言であってもだ。被告の発言は、18歳時ではないが、今になって突然思考能力が回復したなどとは考えられない。被告は嫌がらせ能力は元々一級品であると言わざるを得ない。墓穴を掘る証言としか言いようがない。
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