クマゼミは多いのか少ないのか
京のセミ、過去10年で最少(京都新聞) 京都市内でクマゼミやアブラゼミの数が1997年の調査開始以来、今夏は最少になる可能性が高いことが6日までに分かった。
部長の同高3年山本翔君(17)は「・・・特にクマゼミは激減している」と指摘する。顧問を務める米澤信道・京産大理学部講師は「セミは減少傾向にあり、都市部で産卵に適した場所が減っているほか、街路樹の枝切りなどが原因だとみられる。他の生物にも影響があり、何らかの対策が必要だ」と話している。
今夏、大阪はセミがうるさい 「去年の2倍」専門家予想(朝日) 大音量のクマゼミが集まる大阪市東住吉区の長居公園では8月25日から世界陸上競技選手権大阪大会が開催されるが、専門家は「セミのうるささに選手もびっくりするのでは」と話している。
同じ都会の京都と大阪はわずか40キロの距離。なぜ正反対の結果が出るんだ。
朝日の報道を後追いしたのかどうか知らないけれど、NHKも17日の夏の特集番組「ちょっと変だぞ 日本の自然 大発生スペシャル」で取り上げられる。
2007年、地球温暖化をはじめとする環境破壊はますます深刻化し、身近な自然に思わぬ異変を巻き起こしている。
その異変とは、生き物たちの異常な「大発生」。
夏、大阪では温暖化と乾燥化の進行でクマゼミが100万匹以上も大発生。騒音をまき散らすだけでなく、インターネットのトラブルまで引き起こしている。
まあ、何でも地球温暖化のせいにすればできないことないけれど、全部地球温暖化が悪い、全部安倍晋三が悪いというのは、一番受け易い方法ではある。
京都と大阪じゃなぜこうも違うのか、というのもこの際、是非検証してもらいたい。単に地域によって色々でした、じゃ話にならん。
それにしても、「うるささ」だの「騒音をまき散らす」だの、およそ客観報道とは思えない偏向ぶりには呆れる。
芭蕉翁の名句、
閑さや岩にしみ入蝉の声
を待つまでもなく、蝉時雨を聞いて、夏の静寂を感じられない無骨者がマスコミにも増殖していることの方がよほど問題だ。
今朝も近所の丘に登れば、蝉時雨を思う存分楽しめた。岩に染み入るというのは本当で、体に染み入って心身を浄化してくれる。森林浴ならぬ蝉時雨浴だ。
もはや都会では蛙の合唱を聞きながら寝入るという風流は不可能になった。せめて蝉時雨ぐらいマスメディアの雑音抜きで楽しみたい。
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