本当に袋小路に入った日銀超低金利

水野委員「景気、想定上回る」・7月の日銀決定会合要旨(日経) 会合では金融政策を決める9人のうち水野温氏審議委員だけが利上げを提案。水野委員は景気が「想定を幾分上回るか少なくとも見通しに沿って推移している」ことを引き上げの根拠にあげた。
ま、どうせ、こういう利上げ提案者の数は予め談合で決められているんだろうけど。それにしても7月の段階でたった1人とは痛いし、斎藤精一郎先生の言「『利上げ見送り』はいつまで続くか――"袋小路"に入った日銀のジレンマ」を待たなくとも、低金利ジレンマは続く悪寒。
(7月の政策決定会合議事要旨)
ちなみに今月も8対1で、先月と同じスコア。多分、利上げ提案者も同じ人なのだろうか。
どっちにしても、この人以外、例外的に利上げ唱えても、この秋も利上げできない気がする。本当のジレンマは、利上げ⇒円高⇒円キャリー巻き戻し、金融市場不安定化⇒利上げ見送りのループに完全に嵌まったようで、一体いつ抜け出せるんだろうかということ。
そもそもサブプライムローンをここまで問題化した元凶は日銀の超低金利政策な訳で、元凶を改めようとすれば、金融市場不安定の要因になるのだから立ち往生状態だ。
はっきり言ってたかが0.25%くらい上げても大勢に影響なしだろうけれど、今日も円高傾向なので、上げる前に市場が動き始めたという感じ。これだとますます利上げしずらくなる。
なんで1ドル=120円超えた段階で適宜利上げしなかったのか理解を超える。参議院選挙前までは利上げなしが定説だったが、どうせ5月の時点で負けるの分かっていたのだから、さっさと利上げすればよかったのに、あることに拘ってグズグズすると、更にグズグズしなければならない別の要素が発生し、延々と雪だるまのようにグズグズが溜まる一方だ。
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