歯痛連鎖テロとの戦い

この夏から歯痛テロとの戦いを強いられている。いったん治療を始めると、まるでモグラたたきのようにあちこちやられてしまうのはどういう訳なのだろうか。
・最初の予兆は上前歯の裏面の一部が剥がれ、その歯の一部が半透明状態になったこと。別に痛みがなく、剥がれた部分はを指で取って揉むと粉のように潰れた。歯石が剥がれたのかなと暢気に構えてしまった。
・ところが半月ほど経って、右下奥の親不知のあたりに鈍痛を感じる。以前腫れたことがあって、時々痛むこともあったので、そのうち収まるだろうと暢気に構えていたら、思いのほか持続する。特に就寝すると、ジワーと痛み、なかなか寝付けなくなる。起きては水を含んで冷やし、一時的に痛みが消えるが、寝に戻るとしばらくしてまた痛みがぶり返してくる。同じことを繰り返して睡眠不足になる。
・これは尋常でないとやっと重い腰を上げて歯科医に診察してもらう。レントゲンで虫歯が進行し、歯茎に膿もかなり溜まっているので抜くしかないと言われた。親不知だから抜くの大変そうと思いつつ、同意する。先生も「割りと素直な生え方だから簡単に取れますから」と言う。
で、いざ抜歯。麻酔しているから痛くないけど、想定に反してなかなか抜けない。焦った先生、ペンチで気合入れて力む。
「い、痛たたた!」いや、痛い場所は親不知じゃなくて顎。先生、腕を私の顎に置き、それを支点に歯を抜こうとするもんだから顎が押し潰されるんじゃないかと恐怖を覚えるくらい圧痛を感じる。こ、こんなとこ痛むなんて想定外で必死だった。
抜けた。やれやれ。
先生、暢気そうに「抜いた歯、記念に持ち帰られますか」だって。人の気も知らずにいい気なもんだ。
・麻酔が抜けると、適度に痛んだが、すぐに止み、これにて一件落着。と思ったら、夜になって抜く前とほぼ同じ感じの痛みがぶり返してくる。エェェェ。今度も水で冷やして一時的に痛みが消えるが、寝るとまたぶり返す。どうも横になって血流が頭部に多く流れると痛みが強くなるようだ。
・歯科医「親不知抜いた跡は順調に直ってます。直る過程で少し炎症しているようなので、化膿止めと痛み止めしばらく飲んでください」
・しかし、薬が効いている気配がない。数日経つと痛みは同じでも、痛みの質が変わっているのに気付く。それまではまがりなりにも水を含んで冷やせば一時的に痛みが消えたが。今度は水を含むとしみて痛みが激しくなるではないか!
歯科医「親不知の炎症は収まり、傷も治ってますが、抜いた結果、歯茎の歯肉が下がり、隣の歯の歯根が表に出て知覚過敏起こしています。痛み止めも効かない。神経が慣れて痛みが治まるまで一ヶ月くらいかかります」
こ、工事したら地盤沈下で隣家が傾いたようなもんじゃねえか!
・ところが一ヶ月とかからず、知覚過敏はかなり収まる。その代わり最初に剥がれた上前歯が痛んできた。今度はそっちを診てもらったら、神経まで虫歯が進んでいるとのこと。裏面だけでコソーリ虫歯が進んでいたから気付かなかったし、神経そのものが既に瀕死の状態でそんなに痛みも感じなかったようだ。取り合えず虫歯を削り取り、仮の詰め物をしてもらう。
・やっと本当に一件落着かと思ったら、今度は左下の親不知が微妙に傷む。
歯科医「表面にちょっと虫歯ができてます。浅いので麻酔なしで削って詰め物しときます」。実際、削り始めると想定以上に深く、掘削機の振動に長く耐えなければならないことに。しかし、取り合えず終了。
・家に帰って夕食。一口食べて「ガリッ」。最初食べ物に砂でも混じっているのかと思って、食べた物を戻すと、何か違和感。鏡を見たら、仮詰めの前歯が欠けている。絶対工事の振動のせいだ。
・歯科医「今度は本詰めのしっかりしたものですので大丈夫と思います」
というわけで現在に至る。
今度はどこがやばいのだろうか。そう言えば、全て痛みなくなった途端、忘れていた知覚過敏が微妙に復活している。歯の周りの神経というのは微妙で、主たる痛みが出ている時は他の痛みはお休みしていることってよくある。もう4ヶ月もの歯痛との戦いを続けてきたが、さすがに厭戦気分が漂っている。
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