接待は広告費

ゴルフ接待200回超 守屋氏喚問「宴席に政治家同席」(朝日) 最大の焦点である接待の見返りに装備調達に便宜を図ったかどうかについては「一切ございません」と否定。
別に具体的な誰でも分かる1対1の見返り便宜供与があろうがなかろうが、接待というのは目に見えない見返りというものがあるもので、それは目に見えないから立件も難しい。
守屋武昌元防衛事務次官と200回以上、ゴルフするということは、自分たちは守屋氏とお友達ですよ、と業界内に宣伝する口コミ広告戦略という側面がある。200回も実績を積み上げれば、頼まなくても自然と広くその事実が知りわたり、防衛省内、業界内での地位・信用が上がって仕事がやりやすくなる。接待とは相手が大物であればあるほど広告費に似て来る。実際「○○さんとお友達」ということを触れ込んでいい仕事取っている人間なんて世の中にゴマンというか、むしろそうでなければ仕事取れないのがほとんどじゃないのか。
だから、具体的な口利きなんてあろうがなかろうが大して重要なことじゃない。むしろ、下手に口利きなんてしてもらって尻尾つかまれれば元も子もなくなる。そんなリスキーなことするまでもないんじゃないか。もう「お友達」と公認された時点でペイされているに等しいのだから無理する必要ない。
後はお互い黙っていても、周りが勝手に気配りして結果的に口利きしてもらったのと同じ効果が得られる。勝手に気配りする側も、もちろん見返りを期待してのことで、見返りの連鎖が生じるので、その結果、見返りメカニズムが定着し、見返りシステムとして継続的なものになる。「勝手に気配り」というのはまさに見返りシステムの自動化じゃないだろうか。
接待=見返り期待なんだろうけど、見返りの方法論はそれほど単純じゃないと思う。露骨な口利き期待というのはイチかバチかの超短期投資のようなものでリスクも高い。200回ゴルフというのは、むしろこの件が長期投資的見返り期待であることを傍証していないか。
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