エコフィードと賞味期限偽装問題

クローズアップ現代(11月6日)“食の循環”をめざせ〜食品リサイクル最前線〜を見て、つい連想してしまったのは一連の賞味期限偽装問題。この両者はお互いフィードして循環しているんじゃないかと。
食品リサイクルエコフィード食品リサイクル法 改正の動きとともに商社なども参入したけれど、まるで軌を一にして今年初めから不二家を皮切りに賞味期限切れ、消費期限切れ問題が一気に浮上した。
内部告発と言われているが、意地悪な見方をすれば、施行される以上、廃棄食品を増やさねば「ノルマ」達成が難しく、一罰百戒でもって食品業界を締め上げて「出すものは正直に出せ」という圧力とも取れる。
赤福の社長はもったいないという理由で言われなくても3R(REDUCE,REUSE,RECYCLE)を実践して何の苦情もなかった。そんな模範的な企業が叩かれた。本当に真面目にやったら環境ビジネスの発展には却って邪魔だと言わんばかりだ。
番組でも、実際にリサイクルされて飼料にされるのは80万トン程度で、レストランなどの食べ残しはタバコの吸殻や薬の包装などが混ざっているためリサイクルは不可能だという。これはおかしな話だ。タバコの吸殻を灰皿じゃなく食器に残す人などまず見ないし、薬の包装だって無視してよいくらい例外的に混ざることもある程度だろう。それとて店員に注意喚起させれば済むことだ。
結局、リサイクルされるのは賞味期限切れ、消費期限切れの「まっさら」のコンビニ弁当などだ。コンビニがエコフィード資源確保のために既に厳重管理してホームレスに取られないようにしていることは既に書いた
「まっさら」のコンビニ弁当はOKでレストランの食べ残しは駄目という理由は何だろうか。コンビニ弁当は捨てさせても次から次へと生産させればGDPは増える。しかし、残飯はリサイクルさせてもレストランの注文が増えるわけではない。
また残飯など肥料にできるはずだが番組では、肥料はだぶついて産業にならないという。その理由はさっぱり説明されない。まさか残飯などを肥料にすれば消費者である人間様にそっぽを向かれるという理由付けでもしているのだろうか。賞味期限、消費期限にしても、実際にはもっと持つはずのものをイメージが悪いという理由で早めに期限切れにさせているようだが、食品リサイクルでも商品イメージが悪くなるようなことはすまいという政策でもあるのか。
結局、リサイクルも産業ベースで進められ、下手すれば逆に浪費促進にもなりかねない。
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