民主党と共産党が小連立?

共産、比例候補を大幅増の方針 次期衆院選(朝日) 共産党は財政的な理由などから、全300小選挙区での擁立を図ってきた従来の方針を転換し、候補者を絞り込んで比例区を重視する。小選挙区での擁立は135前後に半減する見通しだが、各都道府県ごとに1人を比例区に重複立候補させ、空白区を含む地域の活動を補って票の掘り起こしを狙う。
財政的理由もあるのだろうけど、実質的に民主党との選挙協力だろう。
日本共産党の05年衆議院総選挙での選挙区は「確かな死票・日本共産党 」を読み返して、あらためて累々たる死票の山だったことを実感する。得票数494万、当選者ゼロ。
仮に報道のように選挙区候補者を前回の半数に絞り込めば単純計算で250万票が他党に流れる。それを民主党が拾えば前回選挙ベースでも250万÷48万=5人当選者を増やせることになる。恐らく、絞込みでは可能な限り擁立しないことで自民党候補を落選させられる可能性のある選挙区が対象になるだろうから、結果的に民主党の取り分はもっと多くなるだろう。
日本共産党は表向きでは今回の民主党の大連立騒動を批判しているが、水面下では着々とギブアンドテイクの交渉を始めているだろう。民主党にとって、共産党死票衆院でも逆転を果たすにはよだれが出るほど美味しい資源だ。協力によって、多少共産党寄りの政策協定も執り行われるようになるかもしれない。建前では「確かな野党」と言っても、このままでは衰退必至の共産党、これを機に大幅な綱領の書き換えもあるかもしれない。
民主党共産党が、自民党公明党の関係のようになる日は近いかもしれない。自民と民主の大連立騒動に目が行っているうちに見えないところで、より現実的な「連立」が着々と進んでいる可能性がある。
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