京都嵐山紅葉と景観規制と警官規制

嵐山紅葉京都嵐山はラッシュで天龍寺前などは道路に警官が延々と並び交通規制をしていた。まるで中国の胡錦濤主席が周恩来の詩碑を訪問すればかくやと思えるほどのものものしさ。その詩碑がある渡月橋上流を歩くと、見事な紅葉が見られるのだけれど、景観も確実に変わっている。
亀山公園の入り口近くに時雨殿なるものができていて別名小倉百人一首館だそうな。任天堂が支援とのことだが、以前はここに鬱蒼とした木立に隠れた料理屋さんがあったと思うが、外見だけは和風のいとすさまじきテッコンキンクリート造りの建物に変わった。すぐ隣には宝厳院がある。ここはこの数年一般開放を始めたばかりだ。少し渡月橋方向に戻れば京都吉兆嵐山本店がある。時節柄、人気はなくここにも警備員がものものしく門前で警備している。
今日、「クローズアップ現代 京都発 “景観づくり”が始まった」をやっていたが、広告と建物の高さ、和風か洋風かだけで規制していいんだろうか。小倉百人一首でゆかりがあるから、新しい観光ルート開発だから、OKというのはいかがなものか。造るのはいいけど場所が悪い。目立ちすぎる。景観を損ねる。興醒めだ。
都市景観は規制するが観光地は客寄せできるなら規制しなくても良いという下心が見え見えだ。渡月橋のたもとにあった美空ひばり記念館はわずか12年で昨年閉館している。これ、本当は横浜にできるはずだったんだが、美空ひばりと嵐山の関連性が今でも分からない。
ついでにJR最寄り駅、独特な建物だった嵯峨嵐山駅も今や解体工事中。味も素っ気もなさげな橋上駅舎にリニューアルとか。やってることがまるでチグハグだ。
この駅舎を少し南に下ると、今も地味な古い店造りの店にモロコの甘辛煮が売られている。100グラム800円。昔は庶民の味だったが、今やちょっとした高級食材だ。うまい。滅茶苦茶うまい。成果はこれぐらいか。
Clickで救えるblogがある⇒人気blogランキングブログランキング・にほんブログ村へ